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全国書店員が選んだ、いちばん売りたい本

ミステリーのおすすめ小説

謎解き・サスペンス・どんでん返し。本屋大賞・直木賞・芥川賞・山本周五郎賞から257冊を新しい順に並べました。

賞
条件257冊
本格ミステリ大賞 第26回
2026年
夜と霧の誘拐笠井潔
『夜と霧の誘拐』の表紙
笠井潔 著

1978年の秋、パリ。矢吹駆とナディアは、富豪ダッソー家の晩餐会に招かれます。その夜、運転手の娘サラが人違いで誘拐され、ナディアが身代金を運ぶ役に指名されます。同じころ、ある学院では女性の学院長が銃で撃たれていました。

日本推理作家協会賞 第78回
2025年
崑崙奴古泉迦十
『崑崙奴』の表紙
古泉迦十 著

唐の都・長安で、腹を十文字に切り裂かれ、内臓を抜き取られた死体が次々に見つかります。捜査は道教の思想へとつながっていき、鍵を握るのは、奴隷の身分でありながら仙人の伝説を思わせる不思議な少年、「崑崙奴」でした。

日本推理作家協会賞 第77回
2024年
不夜島荻堂顕
『不夜島』の表紙
荻堂顕 著

戦後、アメリカの統治下にあった琉球の与那国島。体の一部を機械にした密貿易人・武庭純のもとに、殺人鬼となった元憲兵と、謎めいたアメリカ人女性から依頼が舞いこみ、純は世界規模の陰謀に巻きこまれていきます。

江戸川乱歩賞 第70回
2024年
遊廓島心中譚霜月流
『遊廓島心中譚』の表紙
霜月流 著

幕末の横浜にあった港崎遊廓が舞台です。父の無実を明かすために遊女になった町娘の伊佐と、姉の心中をきっかけに本当の愛を探しはじめた鏡。2人の女性の物語が交互に語られ、イギリス海軍の将校メイソンとの関わりが、事件を解く鍵になっていきます。

本格ミステリ大賞 第23回
2023年
名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件白井智之
『名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件』の表紙
白井智之 著

探偵の大塒は、行方が分からなくなった助手を追って、南米ガイアナにある新興宗教の村「ジョーデンタウン」に入りこみます。奇跡を信じる人々のあいだで、不審な死が次々に起こります。

日本推理作家協会賞 第76回
2023年
夜の道標芦沢央
『夜の道標』の表紙
芦沢央 著

1996年、横浜で塾の経営者が殺されます。容疑者として浮かんだ元教え子は、2年たった今も逃げたまま。父親から虐待を受けている小学生、その友だち、殺人犯をかくまう女性、捜査を続ける刑事。4人の視点が少しずつ交わっていくミステリーです。

本格ミステリ大賞 第22回
2022年
大鞠家殺人事件芦辺拓
『大鞠家殺人事件』の表紙
芦辺拓 著

昭和18年、陸軍軍医の妻になった中久世美禰子は、大阪・船場の化粧品商「大鞠家」に嫁ぎます。夫が戦地へ向かったあと、古い商家に残された美禰子の前で、一族を狙った連続殺人が起こります。明治から戦後まで、いくつもの時代が交差する長編です。

江戸川乱歩賞 第68回
2022年
此の世の果ての殺人荒木あかね
『此の世の果ての殺人』の表紙
荒木あかね 著

小惑星「テロス」が日本に衝突することが分かり、世の中は混乱しています。そんな中でも、23歳の小春は福岡の自動車教習所に通い続けていました。ある日、教官のイサガワと教習をしていると、教習車のトランクから女性の遺体が見つかります。

本格ミステリ大賞 第21回
2021年
蝉かえる櫻田智也
『蝉かえる』の表紙
櫻田智也 著

昆虫が大好きな心やさしい青年・魞沢泉が、旅先で出会う事件の謎を解いていく5編の連作集です。表題作では、16年前の震災のときに目撃された、行方不明の少女の幽霊の話が語られます。どの話にも、人の悲しみや思いやりが隠れています。

江戸川乱歩賞 第67回
2021年
北緯43度のコールドケース伏尾美紀
『北緯43度のコールドケース』の表紙
伏尾美紀 著

博士号を持ちながら、30歳で北海道警察に入った沢村依理子。5年前に起きた未解決の誘拐事件で、被害者の遺体が見つかったことから、事件はふたたび動き出します。やがて捜査資料が外に漏れ、沢村自身が疑われることになります。

江戸川乱歩賞 第67回
2021年
老虎残夢桃野雑派
『老虎残夢』の表紙
桃野雑派 著

南宋の時代の中国。武術の達人・梁泰隆と、弟子の蒼紫苑、養女の恋華が、湖に浮かぶ楼閣で暮らしています。ある日、師匠が密室の中で死んでいるのが見つかり、紫苑は真相を突きとめようとします。武侠小説の形を借りた本格ミステリーです。

江戸川乱歩賞 第66回
2020年
わたしが消える佐野広実
『わたしが消える』の表紙
佐野広実 著

元刑事の藤巻は、軽い認知障害があると診断されます。そんな折、介護施設の前に置き去りにされた身元の分からない老人について、娘から調べてほしいと頼まれます。記憶が失われていく不安と向き合いながら、藤巻は老人の過去を追いかけていきます。

本格ミステリ大賞 第19回
2019年
刀と傘伊吹亜門
『刀と傘』の表紙
伊吹亜門 著

慶応3年の京都。尾張藩士の鹿野師光は、のちに初代の司法卿となる江藤新平と出会います。維新の志士の不審な死、密室での刺殺、処刑直前の毒殺。時代が大きく変わる中で起きた不可解な事件を、論理で解いていく5編の連作集です。

日本推理作家協会賞 第72回
2019年
凍てつく太陽葉真中顕
『凍てつく太陽』の表紙
葉真中顕 著

昭和20年、終戦まぎわの北海道。アイヌの母と日本人の父をもつ特高の刑事・日崎八尋は、軍需工場の関係者を狙った連続殺人を追います。やがて陸軍の機密をめぐる陰謀に巻きこまれ、無実の罪で網走の刑務所に入れられてしまいます。

本格ミステリ大賞 第17回
2017年
涙香迷宮竹本健治
『涙香迷宮』の表紙
竹本健治 著

IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久が、明治の作家・黒岩涙香が遺したとされる暗号に挑みます。鍵になるのは、いろは48文字をすべて一度ずつ使って作られた「いろは歌」の数々。日本語の仕掛けをとことん突きつめた、言葉のミステリーです。

日本推理作家協会賞 第69回
2016年
孤狼の血柚月裕子
『孤狼の血』の表紙
柚月裕子 著

昭和63年の広島。新人刑事の日岡は、暴力団との黒い噂が絶えないベテラン刑事・大上の下につきます。暴力団の息がかかった金融会社の社員が消えた事件をきっかけに、組どうしの抗争が始まり、2人は法すれすれの捜査で事態に立ち向かっていきます。

本格ミステリ大賞 第15回
2015年
さよなら神様麻耶雄嵩
『さよなら神様』の表紙
麻耶雄嵩 著

「犯人は○○だよ」。小学5年生の鈴木太郎は、自分を神様だと名のり、事件の犯人をいきなり言い当ててしまいます。同じクラスの探偵団の子どもたちは、その答えが本当かどうか、手がかりを追っていきます。『神様ゲーム』の続きにあたる連作短編集です。

日本推理作家協会賞 第68回
2015年
イノセント・デイズ早見和真
『イノセント・デイズ』の表紙
早見和真 著

30歳の田中幸乃は、元恋人の家に火をつけ、妻と幼い双子の命を奪った罪で死刑を言い渡されます。産科医、義理の姉、中学時代の親友。彼女の人生に関わってきた人たちの視点から、報道されたイメージとは違う幸乃の姿が浮かび上がっていきます。

江戸川乱歩賞 第61回
2015年
道徳の時間呉勝浩
『道徳の時間』の表紙
呉勝浩 著

ビデオジャーナリストの伏見が暮らす鳴川市で、いたずら事件が続き、やがて陶芸家が殺されます。現場には「道徳の時間を始めます」という言葉が残されていました。同じころ伏見は、13年前に起きたある事件のドキュメンタリー撮影を頼まれます。

本格ミステリ大賞 第14回
2014年
スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ森川智喜
『スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ』の表紙
森川智喜 著

中学生の襟音ママエは、どんな問いにも真実を映して答える「魔法の鏡」を持っています。そのママエの前に、悪知恵の働く探偵・三途川理が立ちはだかります。白雪姫をもとにした設定で、ファンタジーと本格ミステリーを組み合わせた作品です。

江戸川乱歩賞 第60回
2014年
闇に香る嘘下村敦史
『闇に香る嘘』の表紙
下村敦史 著

目の見えない69歳の村上和久は、孫の腎臓移植のために検査を受けますが、適合しませんでした。兄の竜彦に検査を頼んでも、兄はなぜかかたくなに断ります。27年前、中国から帰ってきた兄の顔を、失明していた和久は一度も見ていません。

山本周五郎賞 第26回
2013年
残穢小野不由美
『残穢』の表紙
小野不由美 著

作家の「私」のもとに、マンションの部屋で妙な音がするという手紙が届きます。同じ土地で起きた出来事を過去へさかのぼって調べていく、記録のような形のホラー。

本格ミステリ大賞 第13回
2013年
密室蒐集家大山誠一郎
『密室蒐集家』の表紙
大山誠一郎 著

密室で事件が起きると、どこからともなく現れて謎を解き、去っていく探偵「密室蒐集家」。警察の中でも都市伝説のように語られる人物です。時代の違う5つの密室事件を描いた短編集で、探偵は何十年たっても年を取らないように見えます。

本格ミステリ大賞 第12回
2012年
虚構推理 鋼人七瀬城平京
『虚構推理 鋼人七瀬』の表紙
城平京 著

妖怪たちから「知恵の神」として頼られている少女・岩永琴子と、ある秘密を抱えた青年・桜川九郎。2人の前に、ネットの噂から生まれた怪物「鋼人七瀬」が現れます。琴子が選んだのは、嘘の推理で噂そのものを上書きしてしまう、という奇妙な戦い方でした。

本格ミステリ大賞 第12回
2012年
開かせていただき光栄です皆川博子
『開かせていただき光栄です』の表紙
皆川博子 著

18世紀のロンドン。外科医ダニエルの解剖教室で、手足を切られた少年と顔をつぶされた男の死体が見つかります。捜査にあたるのは、目の見えない治安判事と、その助手たち。ダニエルの弟子たちも巻きこまれながら、事件の真相に迫っていきます。

本格ミステリ大賞 第11回
2011年
隻眼の少女麻耶雄嵩
『隻眼の少女』の表紙
麻耶雄嵩 著

死に場所を探していた大学生の種田静馬は、信州の山奥の温泉地を訪れます。そこで村の神の後継ぎとなる少女が殺され、片目の少女探偵・御陵みかげが推理に乗り出します。物語は2部に分かれていて、18年後、同じ場所でふたたび事件が起こります。

日本推理作家協会賞 第64回
2011年
折れた竜骨米澤穂信
『折れた竜骨』の表紙
米澤穂信 著

12世紀、ヨーロッパの北の海に浮かぶソロン諸島。領主ローレントが暗殺され、魔術によって操られた何者かが手を下したことが分かります。領主の娘アミーナは、旅の騎士ファルクとその従士とともに、8人の容疑者の中から犯人を探しはじめます。

本格ミステリ大賞 第10回
2010年
密室殺人ゲーム2.0歌野晶午
『密室殺人ゲーム2.0』の表紙
歌野晶午 著

ネット上で、5人のゲーマーが推理ゲームを楽しんでいます。ただし出題されるのは、出題者自身が実際に起こした殺人です。犯人が誰かは分かっていて、問われるのは「どうやって殺したか」。前作『密室殺人ゲーム王手飛車取り』の続編です。

本格ミステリ大賞 第10回
2010年
水魑の如き沈むもの三津田信三
『水魑の如き沈むもの』の表紙
三津田信三 著

舞台は奈良の山奥、水の神を祀る4つの村です。怪異譚を集めて歩く作家・刀城言耶は、編集者の祖父江偲とともに、久しぶりに行われる雨乞いの儀式に立ち会います。ところがその最中、湖の上で密室状態の殺人が起こり、事件は続いていきます。

日本推理作家協会賞 第62回
2009年
カラスの親指道尾秀介
『カラスの親指』の表紙
道尾秀介 著

詐欺で生計を立てている中年のタケとテツ。2人の前に、まひろという少女が現れます。やがて彼女の姉と恋人も加わり、5人と1匹の奇妙な共同生活が始まります。それぞれに過去を抱えた彼らは、ある大きな計画に挑むことになります。

江戸川乱歩賞 第55回
2009年
プリズン・トリック遠藤武文
『プリズン・トリック』の表紙
遠藤武文 著

市原の交通刑務所の中で、受刑者のひとりが殺されます。遺体は、奇妙な「前へならえ」の姿勢をとっていました。同じころ、別の受刑者が刑務所から姿を消します。塀の中の密室で起きた事件は、やがて外の世界の思わぬ出来事へとつながっていきます。

本格ミステリ大賞 第8回
2008年
女王国の城有栖川有栖
『女王国の城』の表紙
有栖川有栖 著

英都大学推理小説研究会の部長・江神二郎が、姿を消しました。有栖たち部員は江神を追って、新興宗教「人類協会」の聖地・神倉へ向かいます。ようやく江神と再会したものの、協会の本部「城」の中で殺人事件が起き、一行は外に出られなくなります。

江戸川乱歩賞 第54回
2008年
誘拐児翔田寛
『誘拐児』の表紙
翔田寛 著

昭和21年の夏、東京・成城に住む実業家の5歳の息子が誘拐されます。犯人は身代金を手にしたあと、子どもを連れたまま姿を消し、事件は解決しませんでした。それから15年後、ある殺人事件をきっかけに、あの誘拐事件がふたたび動き出します。

本格ミステリ大賞 第7回
2007年
シャドウ道尾秀介
『シャドウ』の表紙
道尾秀介 著

小学5年生の凰介は、母を病気で亡くし、父と2人で暮らしています。やがて、幼なじみの一家にも次々と悲しい出来事が起こります。凰介、父、周りの大人たちと視点を替えながら、それぞれが隠していたことが少しずつ明らかになっていきます。

江戸川乱歩賞 第53回
2007年
沈底魚曽根圭介
『沈底魚』の表紙
曽根圭介 著

「現職の国会議員の中に、外国のスパイがいる」。その情報をもとに、警視庁の外事課に極秘の捜査本部が置かれます。指揮をとるのは女性のキャリア理事官。やがて、次の首相候補と目される大物議員の名前が浮かびあがります。

日本推理作家協会賞 第59回
2006年
ユージニア恩田陸
『ユージニア』の表紙
恩田陸 著

北陸の名家・青澤家で開かれた祝いの席で、17人が毒によって命を落としました。ただひとり生き残ったのは、目の見えない少女・緋紗子。やがてある青年が犯人とされますが、何年もたってから、関係者の証言を通して事件がもう一度たどり直されていきます。

本格ミステリ大賞 第5回
2005年
生首に聞いてみろ法月綸太郎
『生首に聞いてみろ』の表紙
法月綸太郎 著

著名な彫刻家・川島伊作が亡くなる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像。その首が何者かに切り取られ、持ち去られます。作家で探偵の法月綸太郎が調べはじめますが、事件は思わぬ方向へ広がっていきます。

日本推理作家協会賞 第58回
2005年
硝子のハンマー貴志祐介
『硝子のハンマー』の表紙
貴志祐介 著

日曜の昼、介護サービス会社の社長が、厳重なセキュリティで守られたオフィスで殴り殺されます。監視カメラには誰も映っておらず、逮捕された専務は犯行を否定します。弁護士の青砥純子と、防犯コンサルタントの榎本径が、この難攻不落の密室に挑みます。

本格ミステリ大賞 第4回
2004年
葉桜の季節に君を想うということ歌野晶午
『葉桜の季節に君を想うということ』の表紙
歌野晶午 著

主人公の成瀬将虎は、いくつもの仕事を掛け持ちする「何でもやってやろう屋」。知り合いから、ある事故の真相を探ってほしいと頼まれ、調査を始めます。現在と過去の話が行き来しながら進み、最後に大きな仕掛けが待っています。

日本推理作家協会賞 第54回
2001年
残光東直己
『残光』の表紙
東直己 著

かつて裏の世界で「始末屋」として生きていた榊原健三は、山奥で静かに暮らしていました。ある日、昔の恋人・多恵子の息子が人質事件に巻きこまれたことを知り、健三は札幌へ向かいます。長編のハードボイルドです。

江戸川乱歩賞 第47回
2001年
13階段高野和明
『13階段』の表紙
高野和明 著

死刑囚の樹原亮は、事件が起きた時間の記憶を失っています。その無実を証明するため、刑務官の南郷と、前科を背負った青年・三上が調査を始めます。刑が執行されるまでの時間は限られていて、手がかりは死刑囚がかすかに思い出した「階段」の記憶だけでした。

日本推理作家協会賞 第53回
2000年
永遠の仔天童荒太
『永遠の仔』の表紙
天童荒太 著

四国の霊峰・石鎚山に登った少女・久坂優希と2人の少年。その帰り道、ある事件が起きます。17年後、看護師、刑事、弁護士になった3人が再会し、封じこめてきた過去と向き合うことになります。

江戸川乱歩賞 第46回
2000年
脳男首藤瓜於
『脳男』の表紙
首藤瓜於 著

連続爆弾事件の犯人のアジトで、ひとりの男が捕まります。鈴木一郎と名のるその男には、感情というものがまったくないようでした。精神科医の鷲谷真梨子は精神鑑定を受け持ち、男の正体を探ろうとします。そんな中、病院に爆弾が仕掛けられます。

日本推理作家協会賞 第52回
1999年
秘密東野圭吾
『秘密』の表紙
東野圭吾 著

自動車の部品をつくる会社で働く杉田平介。妻の直子と小学5年生の娘・藻奈美が乗ったスキーバスが事故にあい、直子は亡くなってしまいます。ところが、意識を取り戻した藻奈美の体には、死んだはずの直子の心が宿っていました。

日本推理作家協会賞 第51回
1998年
OUT桐野夏生
『OUT』の表紙
桐野夏生 著

深夜の弁当工場で働く主婦たち。その一人が、夫を殺してしまいます。仲間の雅子は、ほかのパート仲間を巻きこんで、遺体の始末を引き受けることになります。そこから、彼女たちの日常は大きく狂いはじめます。文庫は上下巻です。

日本推理作家協会賞 第51回
1998年
鎮魂歌 不夜城II馳星周
『鎮魂歌 不夜城II』の表紙
馳星周 著

新宿の中国系マフィアの抗争から2年。北京の大物が狙撃されたことをきっかけに、歌舞伎町の裏社会はふたたび緊張に包まれます。殺し屋の郭秋生と元刑事の滝沢は、前作の主人公・劉健一の思惑に振り回されていきます。『不夜城』の続編です。

江戸川乱歩賞 第44回
1998年
Twelve Y.O.福井晴敏
『Twelve Y.O.』の表紙
福井晴敏 著

自衛隊の勧誘員として鬱屈した日々を送る平貫太郎の前に、元自衛官の東馬修一が現れます。そのころアメリカ国防総省は、「12(トゥエルブ)」と名のる何者かに脅されていました。強力なコンピュータウイルスと、謎の兵器「ウルマ」。

江戸川乱歩賞 第44回
1998年
果つる底なき池井戸潤
『果つる底なき』の表紙
池井戸潤 著

銀行員の伊木は、債権回収を担当していた同僚の坂本が、アレルギーのショックで急死したことに疑問を抱きます。坂本は、伊木のかつての恋人・曜子の夫でもありました。伊木は坂本の仕事の跡をたどりながら、銀行の中に隠された暗部に踏みこんでいきます。

江戸川乱歩賞 第43回
1997年
破線のマリス野沢尚
『破線のマリス』の表紙
野沢尚 著

首都テレビの報道局で、ニュース映像の編集を担当する遠藤瑶子。映像の見せ方ひとつで視聴者の受け止め方を変えられる彼女の編集は、局内でも評価されていました。ところが、ある事件の映像をめぐって、瑶子自身が思いもよらない罠にはまっていきます。

日本推理作家協会賞 第49回
1996年
魍魎の匣京極夏彦
『魍魎の匣』の表紙
京極夏彦 著

箱に詰められた少女の手足が見つかる、奇怪な事件から物語が始まります。探偵の榎木津、作家の関口、刑事の木場。それぞれの形で事件に関わった男たちは、やがて古本屋の主人で陰陽師でもある京極堂のもとに集まります。

江戸川乱歩賞 第42回
1996年
左手に告げるなかれ渡辺容子
『左手に告げるなかれ』の表紙
渡辺容子 著

八木薔子は、社内での恋愛が明るみに出て証券会社を辞め、今はスーパーやデパートで万引きを見張る保安士として働いています。ある日、かつての交際相手の妻が殺され、薔子に疑いがかかります。残されていたのは、謎めいた「ダイイングメッセージ」でした。

日本推理作家協会賞 第48回
1995年
沈黙の教室折原一
折原一 著

20年前、ある中学校のクラスで「恐怖新聞」と呼ばれる新聞が配られ、いじめが起きていました。いま、そのクラスの同窓会が開かれようとしています。記憶を失った男が復讐を企み、やがて殺人が起こります。過去と現在が交差する3部構成のサスペンスです。

江戸川乱歩賞 第40回
1994年
検察捜査中嶋博行
『検察捜査』の表紙
中嶋博行 著

横浜の高級住宅街で、大物の弁護士が拷問を受けたうえ殺されます。捜査にあたるのは、横浜地検の新任の女性検事・岩崎紀美子。事件を追ううちに、弁護士の世界の内側と、過去のある事件が浮かびあがってきます。現役の弁護士が書いたリーガルサスペンスです。

江戸川乱歩賞 第39回
1993年
顔に降りかかる雨桐野夏生
『顔に降りかかる雨』の表紙
桐野夏生 著

32歳の村野ミロは、親友でノンフィクションライターの宇佐川耀子が、1億円とともに姿を消したことを知ります。ミロは、耀子の恋人で裏社会ともつながりのある成瀬時男に疑われながら、ともに行方を追うことになります。

日本推理作家協会賞 第45回
1992年
龍は眠る宮部みゆき
『龍は眠る』の表紙
宮部みゆき 著

嵐の夜、雑誌記者の高坂昭吾は、自転車に乗っていた少年・稲村慎司を車に乗せます。慎司は、人の心を読むことができる少年でした。2人はやがて、ある事件に巻きこまれていきます。超能力を持つがゆえの苦しみを描いた、宮部みゆきさんの初期の長編です。

日本推理作家協会賞 第44回
1991年
新宿鮫大沢在昌
大沢在昌 著

新宿署の刑事・鮫島は、キャリアでありながら組織の中で孤立し、ひとりで捜査を続けています。その執念深さから、裏社会では「新宿鮫」と恐れられていました。歌舞伎町で警官が次々に撃たれる事件が起き、鮫島は銃を密造する男・木津を追います。

江戸川乱歩賞 第37回
1991年
連鎖真保裕一
『連鎖』の表紙
真保裕一 著

元・食品衛生監視員の羽川は、親友の不可解な死をきっかけに、ある不正を追いはじめます。浮かびあがってきたのは、検査をすり抜けて持ちこまれる輸入食品の横流しでした。食の安全をめぐる、真保裕一さんのハードボイルド・ミステリーです。

江戸川乱歩賞 第31回
1985年
モーツァルトは子守唄を歌わない森雅裕
『モーツァルトは子守唄を歌わない』の表紙
モーツァルトは子守唄を歌わない
森雅裕 著
江戸川乱歩賞 第31回
1985年
放課後東野圭吾
東野圭吾 著

舞台は私立の女子高校、精華女子高校です。生徒指導の教師が、校内の更衣室で青酸による中毒で死んでいるのが見つかります。「マシン」とあだ名される冷静な数学教師・前島は、自分も命を狙われていると感じながら、事件の真相を探ります。

江戸川乱歩賞 第29回
1983年
写楽殺人事件高橋克彦
『写楽殺人事件』の表紙
高橋克彦 著

江戸時代、わずか10か月ほどの間に多くの役者絵を残して姿を消した浮世絵師・東洲斎写楽。その正体をめぐる謎を追う大学の助手・津田のまわりで、浮世絵の世界の人々が次々に殺されていきます。美術史の謎と、現代の事件が絡み合う長編です。

江戸川乱歩賞 第28回
1982年
焦茶色のパステル岡嶋二人
『焦茶色のパステル』の表紙
岡嶋二人 著

東北の牧場で、競馬評論家の大友隆一と牧場長が撃ち殺され、サラブレッドの母子まで銃で撃たれます。夫の死に疑問を抱いた妻の香苗は、友人の芙美子とともに真相を追いはじめます。やがて2人は、競馬の世界を揺るがす秘密にたどり着きます。

江戸川乱歩賞 第26回
1980年
猿丸幻視行井沢元彦
『猿丸幻視行』の表紙
井沢元彦 著

百人一首にも名前のある伝説の歌人・猿丸大夫。その正体と、「いろは歌」に隠された暗号をめぐる歴史ミステリーです。友人の不可解な死をきっかけに、若き日の民俗学者・折口信夫が謎解きに挑みます。

日本推理作家協会賞 第32回
1979年
大誘拐天藤真
『大誘拐』の表紙
天藤真 著

刑務所で知り合った3人の男が、出所後の資金を手に入れるため、紀州の大富豪・柳川とし子刀自の誘拐を計画します。ところが人質になった82歳の刀自は、身代金を100億円に引き上げるよう言い出し、誘拐劇の主導権を握ってしまいます。

江戸川乱歩賞 第19回
1973年
アルキメデスは手を汚さない小峰元
『アルキメデスは手を汚さない』の表紙
小峰元 著

1970年代のある高校。女子生徒の美雪が「アルキメデス」というひと言を残して亡くなります。その後、同級生の毒殺未遂や行方不明が続き、事件の裏にある若者たちの秘密が浮かびあがってきます。青春ミステリーの先がけと言われる作品です。

日本推理作家協会賞 第2回
1949年
不連続殺人事件坂口安吾
『不連続殺人事件』の表紙
坂口安吾 著

戦後まもないころ、山奥の豪邸に、作家や画家、女優といった一癖ある人たちが集まります。入り組んだ人間関係の中で、次々に殺人が起こっていきます。すべて同じ犯人の仕業なのか、それとも別々の事件なのか。文豪・坂口安吾が書いた本格ミステリーです。

日本推理作家協会賞 第1回
1948年
本陣殺人事件横溝正史
『本陣殺人事件』の表紙
横溝正史 著

昭和12年、岡山の旧家・一柳家。かつて本陣(大名が泊まる宿)をつとめた家で、当主の賢蔵の婚礼が行われます。その夜、離れの部屋で、血まみれになった新郎新婦が見つかります。部屋は密室でした。名探偵・金田一耕助が初めて登場する作品です。

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