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「物語」の面白さに贈られる賞
残穢

残穢

小野不由美 著

作家の「私」のもとに、マンションの部屋で妙な音がするという手紙が届きます。同じ土地で起きた出来事を過去へさかのぼって調べていく、記録のような形のホラー。

読者の受け止め方

作家の「私」のもとに、読者から一通の手紙が届きます。住んでいるマンションの部屋で、何かを畳の上で擦るような音がする、という内容でした。調べていくと、同じ土地に建つほかの住まいでも妙なことが起きていて、「私」は土地の過去へとさかのぼっていきます。著者本人を思わせる語り手が、記録を積み重ねていく形で書かれています。

派手に驚かせるのではなく、じわじわ怖くなる本として読まれています。実話ではと思わせる記録のような書き方がリアルだった、という感想が多く、読み終えたあとも家の音が気になった、という人もいました。「穢れ」が伝わっていくという発想が見事だ、という声も目立ちます。

分かれる点

後半は怖さより調査の話が中心になるので、単調に感じた人もいます。登場人物が多く、誰が誰だか分からなくなった、という声もありました。はっきりした恐怖の場面を期待すると、物足りないかもしれません。2016年に映画になりました。

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