同僚からも生徒からも慕われ、「ハスミン」の愛称で親しまれる人気の英語教師・蓮実聖司。しかし彼の正体は、他人への共感能力が決定的に欠けた、サイコパスでした。紹介している人が強調していたのは、蓮実が快楽殺人者ではないという点です。何か達成したい目的があり、その手段として必要であれば、躊躇なく殺人という選択肢を選ぶ——きわめて合理的な人物として描かれている、と語られていました。
蓮実は、周囲から「いい先生」と思われながら、巧みな心理操作で邪魔な人物を排除し、学校生活を意のままにしています。ですが、彼の周辺で過去に何人もの死者が出ていたことに気づき始める生徒や教師が現れる。正体に気づいた人たちを一人また一人と消していくうちに、偽装が追いつかなくなっていき、ついに蓮実はある大きな決断を下す——そこから物語は終盤の緊迫した展開へと向かっていきます。
映画版と原作小説の違いについても詳しく語られていました。原作は上下巻に及ぶ長編で、映画では尺の都合でカットされていた蓮実の生い立ちや、アメリカで過ごした時代のエピソードが、小説では詳細に描かれている、という紹介です。蓮実の内面がそのまま文章として描かれる一人称的な構成により、彼が何を考え、どう計算しているかが読者に直接伝わってくる。そこが映画版にはない、小説ならではの怖さだ、という評価でした。
見た範囲では、評価が大きく割れる点は出てきませんでした。ただし、サイコパスの内面を克明に描く手法をどう受け止めるかで、読後の印象は変わりそうです。
いちばん見られているのは、きすけ劇場の紹介で、映画版との違いや、蓮実の生い立ちが詳しく描かれる原作ならではの魅力が語られています(再生回数は2026年9月時点)。