とても詩的なミステリーだ、と紹介されていました。推理小説が得意でない読者にも、海外旅行をしたような気分を味わわせてくれる一冊だ、という薦め方です。
主人公は佐伯という男性。世界の動向を分析する出版社に勤め、七カ国語を話すため世界各国を取材して回っています。最初の話は、サハラ砂漠から南に伸びる塩の道を取材するため、ラクダのキャラバンに同行する場面から始まります。長(おさ)とその子ども、バルーカ、スレイマーンという三人の案内人に、佐伯を合わせた六人が、過酷な砂漠を十五日かけて歩き、希少な岩塩の採掘場を目指します。
紹介している人は、この道中の描写の落ち着いた語り口を評価していました。移り変わる環境や過酷さが、まるで目の前に広がっているかのように描かれている、と作中の一節を引用しながら語られていました。十二時間に及ぶ行程を経てたどり着く野営地、休むことなく歩き続けるラクダ、道中に転がる白骨——そうした情景描写の緻密さが、この作品の魅力として紹介されていました。
半月かけてようやく目的地の岩塩採掘場にたどり着き、帰路につく一行を、前触れもなく巨大な砂嵐が襲います。嵐が去ったあと、キャラバンを率いていた長の変わり果てた姿が残されていた——そして長を失った夜、野営地で眠る佐伯たちの身に、奇怪な出来事が起こる、というところまでが紹介されていました。
見た範囲では、はっきりと意見が割れる点は出てきませんでした。異国の風景描写を味わう読み方をする読者にとくに向いている、という評価が示されていました。
おばチャレンジ!が、サハラ砂漠の取材旅行から始まる第一話のあらすじを、作中の文章を引用しながら詳しく紹介しています(再生回数は2026年9月時点)。