目の見えない69歳の村上和久は、孫の腎臓移植のために検査を受けますが、適合しませんでした。兄の竜彦に検査を頼んでも、兄はなぜかかたくなに断ります。27年前、中国から帰ってきた兄の顔を、失明していた和久は一度も見ていません。
目の見えない69歳の村上和久は、孫の腎臓移植のために検査を受けますが、適合しませんでした。兄の竜彦に検査を頼んでも、兄はなぜかかたくなに断ります。27年前、中国から帰ってきた兄の顔を、失明していた和久は一度も見ていません。「兄は本当に兄なのか」。和久は、ひとりで真相を探りはじめます。
目が見えないという設定が、仕掛けと伏線に見事に生かされている、という感想が多く並びます。終盤のひっくり返しと、あたたかい結末に余韻が残ったという声も目立ちました。戦中・戦後の歴史にふれながら引きこまれた、という人もいます。声や空気の揺れから真実を探っていく和久の姿が心に残った、という感想もありました。
69歳の主人公が危険な場所に忍びこむなど、行動に現実味がないと感じた人がいます。主人公の身勝手なふるまいに違和感を持った人もいました。
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受賞作・回・年は日本推理作家協会の「江戸川乱歩賞一覧」によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。