人のいない山奥の林道で、崖下に投げ捨てられていた身元不明の遺体。顔を潰され、歯を抜かれ、手首を切り落とされ、身元の特定を妨げようとしたとしか思えない損壊が加えられていた——そんな重い出だしから始まる本格推理小説です。事件を所管するJ県警の刑事・日野が捜査を進めるなか、行方不明の父親ではないかと1人の小学生が警察署を訪ねてくる、という展開に引き込まれた、という声が多くありました。
主人公の日野は、超人的な推理力を振るう名探偵ではなく、現場に足を運び、人から人へ粘り強く聞き込みを重ねる、ごく普通の刑事です。派手などんでん返しに頼るのではなく、人と人との関係を一つひとつ解きほぐしていくことで真相にたどり着く構成が、じっくり読ませる、という評価が目立ちました。「特殊設定ミステリー」が流行するなかで、あえて奇をてらわない正統派の警察小説に仕上げている点を評価する声もありました。
著者・櫻田智也さんはこれまで昆虫好きの青年を探偵役にした短編シリーズで知られていて、本作が初の長編ミステリーだと紹介されていました。文章のリズムや会話の自然さに「神は細部に宿る」という言葉を思い出した、という感想も見かけました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、派手さを抑えた正統派の警察小説として、じっくり評価する声が中心でした。
『失われた貌』はAudibleの聴き放題対象で、再生時間は10時間45分です(2026年9月時点。対象は入れ替わることがあります)。
ナレーターは広瀬竜一さん。プロダクション・エース所属の声優で、千葉県出身です。テレビアニメ『キングダム』の楚水役・竜有役、ゲーム『神話創世RPGアマデウス』のポセイドン役・アレス役などで知られています。
いちばん見られているのは、本読みずんだもんが早口での小説紹介で、著者の短編作品との違いや、正統派の警察小説としての魅力が詳しく語られています。
このほか、takoの本棚の紹介、あべしぃさんの休み時間のスピンオフ紹介も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。