結婚直後の妊娠、夫の転勤。その頃から人が変わったように冷たくなった夫の暴言に耐えながら息子・翔を育ててきた主婦・量子が、ついに暴力を振るわれ、とっさに夫を殺してしまう——そんな衝撃的な場面から物語が始まります。そこに、2週間前に近所で偶然再会した大学時代のサークルの後輩・桂凍朗が訪ねてきて、「問題が起きていますよね」と言う場面に、一気に引き込まれた、という感想が目立ちました。
物語は、量子のパートと、元ミュージシャン・伊藤北斎のマネージャーを務める斗真のパートが交互に進む構成になっています。「ジャバウォック」という言葉が、人に取り憑くようにして理性を失わせる何かとして描かれていて、それが何なのか、どこまで言葉を信じていいのか分からないまま読み進める奇妙な感覚が続く、という評価をよく見かけました。
終盤で「物語の正体」に気づいた瞬間、世界の見え方が一変し、それまでの疑問が一気に氷解する構成が伊坂作品らしい、という声が多くありました。人間が理性を失ったときに現れる本性の恐ろしさと、それでもなお残る優しさや人とのつながりが、物語の芯になっている、という読み解きも見かけました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、独特な構成の面白さと伏線回収の気持ちよさを評価する声が中心でした。
『さよならジャバウォック』はAudibleの聴き放題対象で、再生時間は10時間39分です(2026年9月時点。対象は入れ替わることがあります)。
ナレーターは天野宏郷さん(斗真パート)と清水はる香さん(量子パート)の二人体制です。清水さんは賢プロダクション所属の声優で、『SPY×FAMILY』のロイドの母役などで知られています。
いちばん見られているのは、たぬきのまなびや【明日を変える一冊】の紹介動画で、伊坂作品ならではの伏線回収の気持ちよさが熱く語られています。
このほか、takoの本棚の紹介、うらご。の感想、うさぎニンジンの感想も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。