上野の小さなカフェーで働く女給たちの、およそ百年前の日々を描いた連作。同じ店に集まった女性たちの暮らしと強さが描かれます。
徳島・北海道・山口など日本各地の土地を舞台に、そこで暮らす人たちと自然の時間の長さをつないだ短編集です。
明治の北海道の山で、犬を連れて猟をして暮らす男・熊爪の話。冬眠しそこねた熊との戦いと、盲目の少女との出会いが描かれます。
コロナ禍の婚活、亡くした家族との記憶など、人が大切なものを失いながらも前を向こうとする姿を描いた短編集です。
東日本大震災のあと、一匹の犬が、傷ついたさまざまな人と出会いながら南へ向かって旅をしていく連作短編です。
税理士の栗須栄治は、人材派遣会社の社長・山王耕造の秘書となり、馬主の世界に足を踏み入れます。父から子へ、馬の血と人の思いが受け継がれる20年の物語。
宮沢賢治の父・政次郎の目から、息子・賢治の一生を描いた長編。家業を継がず、次々とお金をねだる息子に、父は振り回されます。
海辺の理髪店を訪ねた青年と店主の会話を描く表題作など、家族との別れや喪失と向き合う人たちの短編集です。
30歳の商社員・栄利子と、同い年の主婦ブロガー・翔子。偶然出会って友だちになった2人の関係が、思いもよらない方向へ進んでいきます。
昭和33年に滋賀で生まれた女性の半生を、そばにいた犬や猫とともに描いた長編。高度経済成長期の日本の暮らしが見えてきます。
北海道の湿原を背にしたラブホテルを舞台に、そこを訪れる人や関わる人を時代をさかのぼりながら描く連作短編です。
昭和の初め、東京の中流家庭で女中として働いた女性タキが、晩年にノートに書き残した奉公の日々と、奥様の秘めた恋の物語です。
認知症の母と暮らす男、罪を抱えた幼い兄妹。6つの章の登場人物が少しずつつながっていく連作集です。
週刊誌の編集長カワバタは、大物政治家のスキャンダルを追う中で、ある女性と出会い、自らの人生も揺らいでいきます。上下巻の長編。
東京のはずれの町で便利屋を営む多田のもとに、高校の同級生だった変わり者の行天が転がりこむ。2人が受ける依頼を通して、町の人間模様が描かれます。
幼い妹が突然、自分は誰かの生まれ変わりだと言いはじめる表題作など、大阪の下町を舞台にした少し不思議な短編集です。
精神科医・伊良部一郎のもとに、空中ブランコで跳べなくなった曲芸師など、困った患者が訪れる連作。ユーモアの強い作品です。
ある一家の兄妹や親たちが、それぞれに抱えた秘密や心の傷を語っていく連作。戦争の記憶も重なる家族の物語です。
東京の2LDKで共同生活を送る若者4人。そこへ見知らぬ青年が加わり、穏やかに見えた暮らしの裏側が少しずつ見えてきます。
がんの手術を受けた若い女性や、恋に振り回される人たちを描いた短編集。生きることに疲れた気持ちを正直に描いています。
30代後半から40代の父親たちが、家族とのすれ違いに向き合う短編集。重松清の家族小説の代表作のひとつです。
フィリピン・セブ島で軍鶏を育てる13歳の少年トシオと、山奥に住む元ゲリラの男との関わりを描いた冒険小説です。
豪農の跡取り・輝和は、ネパール人の女性と結婚します。やがて妻は不思議な力を見せはじめ、輝和は家も財産も失っていきます。
精神科の閉鎖病棟で暮らす、重い過去を抱えた患者たち。精神科医でもある著者が、彼らの日々とある事件を描きます。
川辺で出会った男が石に描く鳥の絵から始まる、6つの短編。狩猟と野鳥を題材にした、静かなハードボイルド。