江戸で、痘痕のある利発な姉と器量よしの妹が、それぞれ奉公に出て生きていく時代小説。姉は、女医者との出会いで人生が大きく変わります。
江戸時代、5歳で視力を失いながら、膨大な書物を集めた『群書類従』を編んだ国学者・塙保己一。妻や仲間、弟子たちとの葛藤から、その人生を描きます。
やる気がなく、流されるように生きる足利尊氏が、なぜか天下を取っていく室町幕府の始まりを、弟の直義と執事の高師直の目から描きます。
日露戦争の前から戦後まで、満洲の架空の都市に集まった人たちの半世紀を描いた長編。地図と建築、戦争をめぐる壮大な物語です。
戦国の終わり、石見銀山で山師に拾われた少女ウメが、銀山の男たちの中で生き抜いていく一生を描いた長編です。
神山藩の筆頭家老・黛家の三男、新三郎。大目付の家への婿入りをきっかけに藩の政に関わりはじめ、やがて兄弟を巻きこむ大きな事件が起こります。
戦国時代、石垣を積む職人の匡介と、鉄砲を作る職人の彦九郎。「絶対に破られない石垣」と「どんな城も落とす鉄砲」で、戦をなくそうとする2人の対決を描きます。
絵師・河鍋暁斎の娘とよが、父亡きあとも画業を続けた一生を描いた長編。明治から大正へと移る時代の中の、女性の絵師の生き方です。
江戸・千駄木の小さな淀んだ川のそばの長屋で、行き詰まった人たちが暮らす連作短編。それぞれが、自分なりの行き場を探していきます。
江戸時代の大坂で、浄瑠璃作者・近松半二が、物語を書くことに取りつかれていく一生を描いた長編。大阪ことばの語りで進みます。
アメリカ統治下の沖縄で、消えた英雄を待ちながら、警官・教師・テロリストとなった幼なじみたちが生き抜いていく長編です。
江戸時代、太平の世で行き場をなくした武家の男たちと、たくましく生きる女たちの関係を描いた短編集です。
江戸時代を舞台にした、不思議な時代小説です。人の殺意が見える同心の熊悟朗、触れるだけで人の命を奪える女性の遥香、そして月から来たとも言われる謎の存在「金色様」。
樋口一葉の師である歌人・中島歌子の若いころを描いた歴史小説。水戸藩の天狗党の乱に巻きこまれた、幕末の過酷な日々が語られます。
能登の絵仏師だった長谷川等伯が、京に出て本物の絵師を目指す一生を描いた歴史小説。戦国の世の悲劇が次々と襲います。
10年後に切腹することが決まり、幽閉されて家の歴史を書く武士・戸田秋谷と、その見張り役の若い武士を描いた時代小説です。
明治のはじめ、武士の身分を失って遊郭の客引きになった男を中心に、根津の遊郭で生きる人たちを描いた時代小説です。
茶の湯を大成した千利休が、秀吉に切腹を命じられる日から時間をさかのぼり、彼の美への執念の源をたどっていく歴史小説です。
吉原一の花魁が姿を消した事件の真相を、廓に関わる人たちへの聞き取りだけで浮かび上がらせていく時代ミステリーです。
壇ノ浦に沈んだ幼い安徳天皇をめぐり、若き詩人王と、元の使者マルコ・ポーロの物語が海と時を越えてつながっていく幻想的な歴史小説。
明治のはじめ、若い巡査たちが、ある隠居老人から江戸の怪異の話を聞く連作。『巷説百物語』シリーズの一作です。
幽霊の役ばかりを演じる役者・小平次と、その妻お塚。2人を中心に、江戸の人々の思いが絡み合っていく時代小説。
亡き藩主のあとを追う殉死を禁じられ、生き続けなければならなくなった武士を描いた表題作など、江戸時代の武家ものの短編集です。
江戸を舞台に、市井の片隅で生きる男女の人生の転機を描いた5編の時代小説集。
京都から江戸に出てきた豆腐職人の永吉と妻のおふみ、その子どもたちの家族の年月を描いた人情ものの時代小説です。
1930年ごろの大阪。巨体と暴力で周りを支配する男・金俊平の激しい生涯を描いた大作。上下巻。
昭和9年の冬、スランプに陥った江戸川乱歩が、麻布のホテルに身を隠して短編を書き上げるまでの数日間を描いた小説。