江戸を舞台に、町の片隅で生きる男女の人生の転機を描いた5編の時代小説集です。表題作「五年の梅」のほか、「後瀬の花」「小田原鰹」などが収められています。
男女の入り組んだ気持ちが丁寧に描かれている、という感想が多い本です。薄暗がりに小さな明かりがともるような温かさがある、という声もありました。表題作では、不器用な男が過去の後悔を償おうとする姿が心に残った、という人が目立ちます。家族の世代をまたぐ「小田原鰹」をあげる人もいました。
短編なので心の動きが駆け足に感じた、という声があります。前半の2編より、後半の3編のほうが好き、という人が多いようです。
ブクログでは約400人が本棚に登録しています。著者の乙川優三郎さんは、のちに『生きる』で直木賞を受賞しました。
受賞作・回・年は新潮社の「山本周五郎賞 過去の受賞作」によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。