東京の2LDKのマンションで、若い男女4人が共同生活をしています。互いに深入りしない、ほどよい距離の暮らし。そこへ、夜の仕事をしている青年サトルが加わり、少しずつ波紋が広がっていきます。5つの章で語り手が入れ替わる群像劇です。
穏やかに読んでいたのに、最後の章で背筋が凍った、という感想がとても多い本です。それぞれが「この部屋用の自分」を演じている、という描き方に鋭さを感じた人も目立ちました。結末を知ってからもう一度読み返したくなる、という声もあります。
ラストの急な転換に、気持ちがついていかなかった人がいます。それまでののんびりした空気が一変するので、戸惑ったという感想もありました。2010年に映画になっています。
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受賞作・回・年は新潮社の「山本周五郎賞 過去の受賞作」によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。