岡山を舞台にした4編のホラー短編集です。表題作は、遊郭の女郎が眠れない客に身の上話を語る形で進みます。「ぼっけえ、きょうてえ」は岡山の言葉で「とても怖い」という意味。語られるうちに、彼女の壮絶な生い立ちが明らかになっていきます。ほかに「密告函」「あまぞわい」「依って件の如し」が収められています。
幽霊より人間のほうが怖い、という感想が多く並びます。岡山弁の語りが、じめじめした土地の空気を伝えてくる、という声も目立ちました。明治のころの貧しい村や漁村に生きる人たちの業が、胸に重く残ったという人もいます。
岡山弁が読みにくく、ページが進まなかった人がいます。「怖い」というより「悲しい」「やるせない」と感じた人も多く、びっくりさせられるホラーを期待すると物足りないかもしれません。日本ホラー小説大賞も受賞しています。
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受賞作・回・年は新潮社の「山本周五郎賞 過去の受賞作」によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。