1943年、日本軍が撤収したキスカ島に残された4頭の軍用犬から始まる、犬たちの目線で語られる近現代史です。この4頭の血統が、ソ連から極東ロシアにかけての歴史に揉まれながら世界各地に散らばり、何世代もの時を経て、あざなえる縄のようにひとつの場所へと収斂していく様子が「神の視点」で描かれる、という構成が紹介されていました。
この作品について語っているYouTube動画は、探した範囲では見つからなかった。 ここでは、書評サイトで紹介されている内容を出典としている。
タイトルの「ベルカ」は実在した犬の名前で、ソ連の人工衛星スプートニク5号に乗り、宇宙から生還した最初の犬として知られています。構想段階での仮題は『∞犬伝』だったといい、これは『南総里見八犬伝』のもじりで、何千頭もの犬の名前が言及されるほどのスケールの大きな物語だと紹介されていました。独特のビート感を持つ文体に中毒性があり、はまる人ははまる、という評価が語られていました。
犬というモチーフへの入れ込み方で、受け止め方が分かれていました。犬にロマンを込めすぎているように感じられ、一頭一頭の描写の深さがやや足りないと感じる読み方もあれば、その独特のビート感のある文体そのものに強く惹きつけられる読み方もある、という評価です。
この作品を扱ったYouTube動画は、探した範囲では見つからなかった。書評サイト「ALL REVIEWS」や個人ブログ「基本読書」などで、二十世紀を丸ごと書き切ったスケールの大きさが詳しく紹介されている。