主人公は死神です。自分が担当する人間が「死ぬかどうか」「死ぬのにふさわしいかどうか」を調査し、報告する——それが仕事です。全六編からなる連作短編集で、恋愛小説風、ロードノベル風、本格推理風と、話ごとにまったく異なるスタイルで語られる構成になっている、と紹介されていました。
紹介している人は、伊坂幸太郎さんの作品を読んだことがなかったところ、ファンから「まずこれを」と薦められて手に取った、という経緯を語っていました。読んでみると、単なるミステリー色の強い作品というより、一話一話が味わい深く、時が経っても忘れられない印象深い短編集だった、という評価です。とくに一話は、本格ミステリとして非常に凝った内容で、読み応えがあったと語られていました。
死神というキャラクター造形の巧みさも高く評価されていました。人間ではないため感情に左右されず、対象となる人物の生き様がどうであれ、死神独自の価値観で淡々と判断していく。仕事熱心なタイプではなく、調査期間の八日間をかけずに一日で報告を済ませてしまうこともある、という設定が紹介されていました。音楽好きで、CDショップの試聴コーナーが大好きという人間味のある一面も、魅力として語られていました。
見た範囲では、はっきりと意見が割れる点は出てきませんでした。ミステリーとしての謎解きを期待するか、死神という独特なキャラクターの魅力を味わうかで、読み方の力点は変わりそうです。
ほしのえチャンネルが、死神というキャラクターの魅力から、六編それぞれの読みごたえまで、詳しく紹介しています(再生回数は2026年9月時点)。