大学二年生の泉が、恋愛感情ではないと思っていた演劇部の先輩・葉山への想いを、卒業前のある出来事をきっかけに再認識していく物語です。有村架純さん、松本潤さん主演で映画化され話題になりました。
紹介している人は、恋愛小説が苦手だと前置きしながらも、著者が芥川賞候補に複数回挙がった実力派の作家であることを知り、期待して読んだと語っていました。全編を通して、会いたくて会いたくて震えるような、ある種の一途な恋愛描写で貫かれている、と評価されていました。
物語の構造として、主人公の泉が過去を回想する形で進む点も紹介されていました。「あの時はこうだった」「あの時はこういう顔をしていた」というように、時系列を行き来しながら、主観的な思いの強さを描き出す手法が使われている、という指摘です。登場人物への感情移入のしやすさについては、紹介者自身は好みが分かれると率直に述べていました。
紹介者がとくに高く評価していたのは、直接的な言葉を用いない、艶っぽく色気を伴った文章表現でした。ファッションの描写を通して登場人物の心情を伝える手法も特徴的で、服装の描写が細やかに繰り返されることで、読者が自分なりに人物像を想像できる余地を残している、という評価が語られていました。
登場人物への感情移入のしやすさで、受け止め方が分かれていました。紹介者は、恋に恋する理想像のように感じられる部分があり、主要な登場人物に十分感情移入できなかったと正直に語っていました。それでも、文章表現の巧みさがそれを凌駕する魅力だと評価していました。
いちばん見られているのは、文学YouTuberベルの紹介で、率直な感想を交えながら、文章表現とファッション描写の巧みさについて詳しく語られています(再生回数は2026年9月時点)。