いくつかのYouTubeの感想を見ましたが、この本はまず主人公の家族構成の複雑さから語られることが多いです。
高校生の優子には、これまで父親が3人、母親が2人いました。実の母を幼くして亡くし、父の再婚や離婚、転勤を経て、血のつながらない親たちの間をバトンのように渡り歩いてきた17年間。それなのに本人は「全然不幸ではない」と言い切るところから物語が始まります。このギャップに驚いたという声がとても多かったです。
血のつながりよりも、注がれた愛情の方が大事なんだと気づかされた、という感想をよく見かけました。継父や継母がころころ変わる家庭環境なのに、どの親からも精一杯の愛情を受けて育った優子の姿に、家族のかたちについて考えさせられたという人が多いです。
表紙の印象で長らく手に取らなかった、という声もいくつかありました。実際に読んでみると中身とのギャップに驚いて、もっと早く読めばよかったと思ったという感想です。
友人関係の描き方に触れている人もいました。「友達を最優先にしない奴は薄情だ」という同調圧力に、優子がなびかない場面を、痛快だと感じた人がいたようです。
映画化(2021年、永野芽郁さん主演)をきっかけに読んだ、という人も見かけました。
| 論点 | 一方 | もう一方 |
|---|---|---|
| 読後感 | 温かく心地よい、癒される | 家族構成の変化が多すぎて、途中で人物関係を整理しながら読んだ |
| 表紙・タイトル | 手に取りやすい | 内容の良さが伝わりにくく損をしている |
| テーマ | 血のつながりより愛情、という前向きなメッセージ | 現実にはここまで理想的な継親子関係は少ないのでは、という見方もある |
見た範囲で、作品へのはっきりした否定は見つかりませんでした。
本屋大賞の受賞作は毎年ひと通り読んでいます。この作品は、血のつながりよりも一緒に過ごした時間や愛情を大事にする話で、読んでいて温かい気持ちになりました。
『そして、バトンは渡された』はAudibleの聴き放題対象で、再生時間は11時間52分です(2026年9月時点。対象は入れ替わることがあります)。
ナレーターは島田奈歩さんです。
本屋大賞の受賞作でAudibleにあるものの一覧は、ブログ「あの空の下」の本屋大賞の受賞作、Audibleで聴けるのは14作品にまとめています。
いちばん見られているのは、映画化のときのワーナー ブラザース公式チャンネルの本予告で、300万回以上再生されています。本の感想では、文学YouTuberベルさんの受賞直後の書評がよく見られていて、映画公開後には同じベルさんの原作ファン目線での感想も見られています。
このほか、あすよみ!、紙の本も読みなよ、ひろみ司書CH、こちゃの映画ラジオの感想も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。