いくつかのYouTubeの感想を見ましたが、この本はモデルになった実在の人物への驚きから語る人が多いです。主人公・国岡鐵造のモデルは、出光興産の創業者である出光佐三さん。戦後まもない1953年、当時世界最強と言われたイギリスに、一企業がタンカー1隻で立ち向かい石油を持ち帰った「日章丸事件」という実際の出来事が物語の軸になっています。
「社員は家族だから、クビにしてはならない」という国岡の経営方針を紹介する人がとても多く、戦争で何もかも失いながらも、その信念を貫いて再起していく姿に心を打たれた、という感想が目立ちました。
出光佐三さんが幼い頃から強度の近視と乱視で、教科書をまともに読めなかったという史実に触れている動画もありました。文字を目で追う代わりに耳で聞いたことを反芻し、自分の頭で考え抜く習慣を身につけたことが、後の独創的な経営判断につながった、という紹介です。
書店員の方が「100冊シリーズ」の最後に、いちばん好きで衝撃を受けた本として紹介していたのも印象的でした。上下巻累計420万部という数字も複数の動画で語られていました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、実在のモデルに基づく人間ドラマとしての評価が中心でした。
本屋大賞の受賞作は毎年ひと通り読んでいます。この作品は、実在の人物をモデルにした話だからこその重みがあり、戦後日本の復興を描いた物語として読み応えがあります。
『海賊とよばれた男』はAudibleの聴き放題対象です(2026年9月時点。対象は入れ替わることがあります)。上下巻です。
ナレーターは井上和彦さん。1973年『マジンガーZ』でデビューし、『サイボーグ009』の島村ジョー役、『NARUTO -ナルト-』のはたけカカシ役、『鬼滅の刃』の継国縁壱役など、幅広い代表作を持つベテラン声優です。
本屋大賞の受賞作でAudibleにあるものの一覧は、ブログ「あの空の下」の本屋大賞の受賞作、Audibleで聴けるのは14作品にまとめています。
いちばん見られているのは、モデルとなった出光佐三さんを紹介する偉人チャンネル(24万回以上)と、禁断のパイオニア列伝(14万回以上)です。どちらも小説そのものというより、モデルになった実在の人物の生涯を紹介する内容です。
本の感想としては、ザ本屋さんチャンネルが「100冊シリーズ」の最後に、いちばん好きな本として紹介しています。
このほか、株式会社グラスルーツの感想も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。