伊賀の忍者・葛籠重蔵は、織田信長に一族を滅ぼされた恨みを胸に、山にこもって暮らしていました。そこへ、天下人となった豊臣秀吉を暗殺してほしい、という依頼が舞いこみます。戦国の終わりから秀吉の晩年まで、忍者として生きる男の話です。司馬遼太郎さんの出世作としても知られています。
純粋にエンターテインメントとして楽しめる、忍者活劇として一気に読んだ、という感想が多い本です。重蔵の人物像が魅力的で、忍びとして生きることの非情さと、人としての情のあいだで揺れる姿に引き込まれた、という声があります。最後に、話を史実へうまくつなげてみせるところがうまい、と感心する人もいました。
古い漢字や言い回しが多くて読みにくい、という声があります。女性の描き方に時代を感じた、という人もいました。司馬さんの作品に初めてふれる人が、歴史小説の入り口として手に取ることも多い一冊です。映画化もされています。
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受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。