戦後、アメリカの統治下にあった沖縄。米軍の基地から物資を奪って住民に配る「戦果アギヤー」のリーダー、オンちゃんが、ある夜を境に姿を消します。残された幼なじみたちは、刑事、教師、そして島の裏側を生きる者と、それぞれ別の道に進みながら、オンちゃんの行方を追い続けます。
いちばん多いのは、沖縄の戦後の歴史をこんなに知らなかった、という感想です。教科書では数行で済まされていた出来事が、登場人物の人生と一緒に押し寄せてくる。長い話ですが、失踪の謎を追うミステリーの仕立てになっているので、先が気になって読み進められた、という人が多いです。沖縄の言葉にルビを振った文章が、その場にいるような臨場感を生んでいる、という声もあります。
同じ文体と方言のルビが、読みにくさにもなっています。語りの調子に慣れるまで時間がかかった、という人は少なくありません。凄惨な場面もあり、軽い気持ちで読める本ではありません。上下巻に分かれた文庫版もあるので、少しずつ読み進めるのもいいと思います。
ブクログに感想が寄せられています。映画化もされた作品です。
受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。