日本とロシアの間に挟まれた島・樺太(サハリン)を舞台に、そこで生きた樺太アイヌの人々の戦いと冒険を描いた歴史小説です。舞台は明治から終戦にかけての1900年代初頭。主人公のヤヨマネクフは樺太出身のアイヌで、幼い頃に日本によって北海道への移住を強いられた過去を持ちます。日本人からもロシア人からも差別される立場に置かれながら、2つの大国の間でどう生き抜いていくかが描かれる、という導入に引き込まれた、という感想を見かけました。
もう1人の主人公は、ロシア皇帝暗殺計画に関わった罪で樺太に流刑となったポーランド人、ブロニスワフ・ピウスツキ。流刑地で孤独を紛らわすように現地のアイヌの人々と交流し、アイヌ語を教え合う関係を築いていきます。別々に始まった2人の物語が、やがて金田一京助や白瀬矗といった実在の歴史上の人物たちを介してつながっていく構成に、驚かされた、という受け止め方が中心でした。
実在の人物や史実をもとに描かれているため、Wikipediaで調べると実際の記録が見つかるほどの重厚さがある、という指摘もありました。420ページというボリュームがありながら、南極探検やアイヌの人々の実像に興味がある読者なら夢中になれる、という評価も見かけました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、実在の史実と歴史上の人物を丁寧に織り込んだ構成と、樺太アイヌという題材の新しさを評価する声が中心でした。
いちばん見られているのは、5分でわかる書評動画で、樺太という舞台設定と2人の主人公がつながっていく構成が詳しく語られています。
このほか、書評動画も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。