神経精神研究所附属病院に勤める医師・椎名愛は、眠りから覚めない謎の難病「特発性昏睡症候群(通称ムゲン病)」の患者を同時に3人も抱え、戸惑っていました。全世界で400例ほどしかないという極めて珍しい病気に頭を悩ませた愛は、霊能者である祖母に相談します。すると祖母は不思議な力で病の原因を一発で見抜き、その力を受け継いだ愛自身も、半信半疑のまま試したところ、患者の夢の世界へと入り込んでしまいます。この展開から物語は一気にファンタジーの世界へと突入していく、という予想外の転換に驚かされた、という感想を見かけました。
夢の世界「ムゲンの世界」では、ウサギとネコが合わさったような不思議な生き物「ククル」が愛の相棒として登場し、一緒に患者の魂を救う冒険に挑んでいきます。医療ミステリーとして読み始めた読者が、ファンタジー的な設定に最初は戸惑いつつも、頭の中に視覚的な光景が広がっていくような世界観に引き込まれた、という受け止め方が中心でした。医療ミステリーだけでもファンタジーだけでも成り立たない、この2つが組み合わさっているからこそ成立している作品だ、という評価もありました。
単行本上下巻合わせて700ページを超える大作ながら、中盤あたりから読むスピードが加速していき、読み終えたらすぐ続きが読みたくなる、という感想も見かけました。著者自身が「命を削り、願いを込めて必死に書き上げた最高傑作」とコメントしていることも紹介されていました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、医療ミステリーとファンタジーという2つのジャンルを融合させた世界観の独自性を評価する声が中心でした。
いちばん見られているのは、ネタバレなしで紹介する書評動画で、医療ミステリーからファンタジーへと転換していく構成の魅力が詳しく語られています。
このほか、紹介動画も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。