全作品インデックス
ミステリー作家が選ぶ、その年のすぐれた作品

日本推理作家協会賞 歴代受賞作一覧

第1回(1948年)〜第79回(2026年)の全76作。Kindle版は62作。本屋大賞とも重なる6作 ↓

2020年代 10作

第76回
2023年
夜の道標芦沢央
『夜の道標』の表紙
芦沢央 著

1996年、横浜で塾の経営者が殺されます。容疑者として浮かんだ元教え子は、2年たった今も逃げたまま。父親から虐待を受けている小学生、その友だち、殺人犯をかくまう女性、捜査を続ける刑事。4人の視点が少しずつ交わっていくミステリーです。

第75回
2022年
大鞠家殺人事件芦辺拓
『大鞠家殺人事件』の表紙
大鞠家殺人事件
芦辺拓 著

昭和18年、陸軍軍医の妻になった中久世美禰子は、大阪・船場の化粧品商「大鞠家」に嫁ぎます。夫が戦地へ向かったあと、古い商家に残された美禰子の前で、一族を狙った連続殺人が起こります。明治から戦後まで、いくつもの時代が交差する長編です。

第74回
2021年
蝉かえる櫻田智也
『蝉かえる』の表紙
蝉かえる
櫻田智也 著

昆虫が大好きな心やさしい青年・魞沢泉が、旅先で出会う事件の謎を解いていく5編の連作集です。表題作では、16年前の震災のときに目撃された、行方不明の少女の幽霊の話が語られます。どの話にも、人の悲しみや思いやりが隠れています。

2010年代 13作

第69回
2016年
孤狼の血柚月裕子
『孤狼の血』の表紙
柚月裕子 著

昭和63年の広島。新人刑事の日岡は、暴力団との黒い噂が絶えないベテラン刑事・大上の下につきます。暴力団の息がかかった金融会社の社員が消えた事件をきっかけに、組どうしの抗争が始まり、2人は法すれすれの捜査で事態に立ち向かっていきます。

第68回
2015年
イノセント・デイズ早見和真
『イノセント・デイズ』の表紙
早見和真 著

30歳の田中幸乃は、元恋人の家に火をつけ、妻と幼い双子の命を奪った罪で死刑を言い渡されます。産科医、義理の姉、中学時代の親友。彼女の人生に関わってきた人たちの視点から、報道されたイメージとは違う幸乃の姿が浮かび上がっていきます。

第64回
2011年
隻眼の少女麻耶雄嵩
『隻眼の少女』の表紙
隻眼の少女
麻耶雄嵩 著

死に場所を探していた大学生の種田静馬は、信州の山奥の温泉地を訪れます。そこで村の神の後継ぎとなる少女が殺され、片目の少女探偵・御陵みかげが推理に乗り出します。物語は2部に分かれていて、18年後、同じ場所でふたたび事件が起こります。

第64回
2011年
折れた竜骨米澤穂信
『折れた竜骨』の表紙
米澤穂信 著

12世紀、ヨーロッパの北の海に浮かぶソロン諸島。領主ローレントが暗殺され、魔術によって操られた何者かが手を下したことが分かります。領主の娘アミーナは、旅の騎士ファルクとその従士とともに、8人の容疑者の中から犯人を探しはじめます。

2000年代 17作

第59回
2006年
ユージニア恩田陸
『ユージニア』の表紙
恩田陸 著

北陸の名家・青澤家で開かれた祝いの席で、17人が毒によって命を落としました。ただひとり生き残ったのは、目の見えない少女・緋紗子。やがてある青年が犯人とされますが、何年もたってから、関係者の証言を通して事件がもう一度たどり直されていきます。

第58回
2005年
硝子のハンマー貴志祐介
『硝子のハンマー』の表紙
貴志祐介 著

日曜の昼、介護サービス会社の社長が、厳重なセキュリティで守られたオフィスで殴り殺されます。監視カメラには誰も映っておらず、逮捕された専務は犯行を否定します。弁護士の青砥純子と、防犯コンサルタントの榎本径が、この難攻不落の密室に挑みます。

第57回
2004年
葉桜の季節に君を想うということ歌野晶午
『葉桜の季節に君を想うということ』の表紙
葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午 著

主人公の成瀬将虎は、いくつもの仕事を掛け持ちする「何でもやってやろう屋」。知り合いから、ある事故の真相を探ってほしいと頼まれ、調査を始めます。現在と過去の話が行き来しながら進み、最後に大きな仕掛けが待っています。

第55回
2002年
アラビアの夜の種族古川日出男
『アラビアの夜の種族』の表紙
古川日出男 著

18世紀末のカイロ。ナポレオンの艦隊が迫る中、若い官僚のアイユーブは、読む者を破滅させるという「災厄の書」を敵に献上する計画を立てます。その書をつくるため、毎夜、語り部の女性ズームルッドがひとつの長い物語を語りはじめます。

第54回
2001年
残光東直己
『残光』の表紙
東直己 著

かつて裏の世界で「始末屋」として生きていた榊原健三は、山奥で静かに暮らしていました。ある日、昔の恋人・多恵子の息子が人質事件に巻きこまれたことを知り、健三は札幌へ向かいます。長編のハードボイルドです。

1990年代 15作

第52回
1999年
秘密東野圭吾
『秘密』の表紙
東野圭吾 著

自動車の部品をつくる会社で働く杉田平介。妻の直子と小学5年生の娘・藻奈美が乗ったスキーバスが事故にあい、直子は亡くなってしまいます。ところが、意識を取り戻した藻奈美の体には、死んだはずの直子の心が宿っていました。

第51回
1998年
OUT桐野夏生
『OUT』の表紙
桐野夏生 著

深夜の弁当工場で働く主婦たち。その一人が、夫を殺してしまいます。仲間の雅子は、ほかのパート仲間を巻きこんで、遺体の始末を引き受けることになります。そこから、彼女たちの日常は大きく狂いはじめます。文庫は上下巻です。

第51回
1998年
鎮魂歌 不夜城II馳星周
『鎮魂歌 不夜城II』の表紙
馳星周 著

新宿の中国系マフィアの抗争から2年。北京の大物が狙撃されたことをきっかけに、歌舞伎町の裏社会はふたたび緊張に包まれます。殺し屋の郭秋生と元刑事の滝沢は、前作の主人公・劉健一の思惑に振り回されていきます。『不夜城』の続編です。

第48回
1995年
沈黙の教室折原一
『沈黙の教室』の表紙
折原一 著

20年前、ある中学校のクラスで「恐怖新聞」と呼ばれる新聞が配られ、いじめが起きていました。いま、そのクラスの同窓会が開かれようとしています。記憶を失った男が復讐を企み、やがて殺人が起こります。過去と現在が交差する3部構成のサスペンスです。

第45回
1992年
龍は眠る宮部みゆき
『龍は眠る』の表紙
宮部みゆき 著

嵐の夜、雑誌記者の高坂昭吾は、自転車に乗っていた少年・稲村慎司を車に乗せます。慎司は、人の心を読むことができる少年でした。2人はやがて、ある事件に巻きこまれていきます。超能力を持つがゆえの苦しみを描いた、宮部みゆきさんの初期の長編です。

第44回
1991年
新宿鮫大沢在昌
『新宿鮫』の表紙
大沢在昌 著

新宿署の刑事・鮫島は、キャリアでありながら組織の中で孤立し、ひとりで捜査を続けています。その執念深さから、裏社会では「新宿鮫」と恐れられていました。歌舞伎町で警官が次々に撃たれる事件が起き、鮫島は銃を密造する男・木津を追います。

1980年代 13作

受賞作なし:第33回(1980年)

1970年代 4作

受賞作なし:第30回(1977年)、第29回(1976年)

1950年代 2作

1940年代 2作

第2回
1949年
不連続殺人事件坂口安吾
『不連続殺人事件』の表紙
坂口安吾 著

戦後まもないころ、山奥の豪邸に、作家や画家、女優といった一癖ある人たちが集まります。入り組んだ人間関係の中で、次々に殺人が起こっていきます。すべて同じ犯人の仕業なのか、それとも別々の事件なのか。文豪・坂口安吾が書いた本格ミステリーです。

第1回
1948年
本陣殺人事件横溝正史
『本陣殺人事件』の表紙
横溝正史 著

昭和12年、岡山の旧家・一柳家。かつて本陣(大名が泊まる宿)をつとめた家で、当主の賢蔵の婚礼が行われます。その夜、離れの部屋で、血まみれになった新郎新婦が見つかります。部屋は密室でした。名探偵・金田一耕助が初めて登場する作品です。

本屋大賞でも上位に入った日本推理作家協会賞受賞作

書店員が選ぶ本屋大賞と、ミステリー作家が選ぶ日本推理作家協会賞。選ぶ人も基準も違う2つの賞で、どちらにも名前が挙がった作品です。

山本周五郎賞・本格ミステリ大賞・直木賞とダブル受賞した日本推理作家協会賞受賞作

日本推理作家協会賞とは

日本推理作家協会賞は、1948年に「探偵作家クラブ賞」として始まった、ミステリーの賞のなかでも長い歴史をもつ賞です。前年に発表された作品から毎年選ばれます。このページでは、長編(いまの「長編および連作短編集部門」)の受賞作を載せています。このページでは、受賞作を新しい順に年代ごとに並べています(受賞作なしの回が3回あります)。第5回から第28回までは部門を分けずに選ばれていたため、この一覧には入れていません。2000年以降の作品を中心に、短い紹介を付けました。

受賞作・回・年は、日本推理作家協会の「推理作家協会賞一覧」で確かめました(2026年9月27日)。Kindle版の有無は同じ日にAmazonで確認したもので、変わることがあります。

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