昭和18年、陸軍軍医の妻になった中久世美禰子は、大阪・船場の化粧品商「大鞠家」に嫁ぎます。夫が戦地へ向かったあと、古い商家に残された美禰子の前で、一族を狙った連続殺人が起こります。明治から戦後まで、いくつもの時代が交差する長編です。
昭和18年、陸軍軍医の妻になった中久世美禰子は、大阪・船場の化粧品商「大鞠家」に嫁ぎます。夫が戦地へ向かったあと、古い商家に残された美禰子の前で、一族を狙った連続殺人が起こります。明治から戦後まで、いくつもの時代が交差する長編です。
戦時下の大阪の商家の暮らしや空気をたっぷり味わえる、という感想が多い本です。江戸川乱歩や横溝正史を思わせる、古きよき探偵小説への愛情を感じた、という声も並びました。気丈な美禰子がかっこいい、という人も目立ちます。
犯人の見当が早くついた、トリックは控えめ、という感想があります。終盤、探偵役が登場する流れが唐突だと感じた人もいました。大阪弁や視点の切り替わりが多く、読みにくかったという声もあります。日本推理作家協会賞とあわせて2つの賞を受けました。
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受賞作・回・年は本格ミステリ作家クラブの「本格ミステリ大賞」のページによります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。