突然変異によって、人類よりも知能が進化した超人類が生まれたら——そんな設定から始まるクライシス・エンターテインメントです。人類と、生まれたばかりの超人類との対決を軸に、CIAの暗殺チームと、難病の子を持つ日本人研究者という、まったく異なる二つの視点が交差しながら物語が進みます。
紹介している人が感心していたのは、この設定に込められたリアリティです。作中に登場する「言語野の加速領域」や、高度な言語能力に関わる遺伝子「FOXP2」は、実際に研究されている実在のものだと紹介されていました。史実と創作の配分が絶妙で、フィクションでありながら説得力のある設定に仕上がっている、という評価です。
物語の緩急も評価されていました。ある視点では科学と人の命を奪うことがテーマとして描かれ、別の視点ではアクションと、自分たちが生き延びるために人の命を奪わなければならない状況が描かれる。人類の美しい面と醜い面の両方を、まっすぐに描いているところがいいと語られていました。
見た範囲では、はっきりと意見が割れる点は出てきませんでした。ただし、物語後半のある展開についてはやや間延びした印象があった、という指摘もありました。
このこねこの本紹介チャンネルが、設定の科学的な裏付けから、人類の美しさと醜さの両面を描く構成まで、詳しく語っています。ただしこの動画はネタバレを含む解説になっているため、これから読む方は先に本編を読むことをおすすめします(再生回数は2026年9月時点)。