新宿の小さなバーでバーテンダーをしているアル中の島村。ある晴れた土曜日の朝、島村がいつものように酒を飲んでいた新宿中央公園で、爆弾が爆発します。多くの死傷者の中には、島村の古い知り合いも含まれていました。島村には、学生時代のある事件以来、名前を変えて身を隠してきた過去があった。事件の真相を追ううちに、島村は自分の過去と向き合うことになります。
文章がうまく、場面が鮮やかに浮かぶ、という感想が多い本です。一気に読ませる緊張感があり、登場人物がみんな格好いい、という声もありました。「プロの酔っぱらい」という言い方が気に入った、という人もいます。江戸川乱歩賞と直木賞を同時に受けた作品としても知られています。
犯人の動機に説得力が足りない、偶然が重なりすぎる、終盤の展開が唐突だ、という声もあります。ハードボイルドの雰囲気と、主人公の渋さを味わう作品として読む人が多いようです。
ブクログでは1,100人以上が本棚に登録しています。第114回は、小池真理子『恋』との同時受賞でした。
受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。