パリで、アレックスという女性が誘拐されます。監禁され、死を覚悟するところから物語が始まり、カミーユ・ヴェルーヴェン警部が行方を追います。3部に分かれていて、部が変わるたびに事件の見え方ががらりと変わる構成です。
「読み終えて放心した」「気づいたら一気に読んでいた」という感想が並びます。最初はアレックスに同情していたのに、読み進めるうちに正反対の気持ちになっていた、という声が多く、この気持ちの揺さぶられ方がこの本のいちばんの読みどころのようです。文章の切れ味がよく、構成が凝っている、とほめる人も目立ちました。
監禁の場面をはじめ、暴力の描写がかなり残酷です。「読むのがつらかった」「気分が悪くなった」という人もいるので、苦手な人は気をつけたほうがよさそうです。カミーユ警部のシリーズの2作目にあたり、前作『悲しみのイレーヌ』を読んでからのほうが分かる部分がある、という声もありました。
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