「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」の三冠を達成した短編集です。六つの作品が収録されていて、それぞれ色合いがまったく違う、と紹介されていました。
一作目の「夜警」は、新人刑事の柏木が殉職するところから始まります。主人公の刑事と、彼の二年後輩の刑事、そして柏木という三人が物語の中心にいて、柏木がなぜ殉職することになったのか、その裏に隠された真実が描かれる、という筋書きです。冒頭からこのレベルかと驚きながら読み始めた、という感想が語られていました。
表題作の「満願」は、途中から主人公の行動がどんどん予測できない方向へ進んでいき、どう収拾がつくのか分からないまま読み進めることになる、と紹介されています。どの作品も人間の狂気や闇をうまく表現しながら、誇張しすぎないちょうどいい塩梅で描かれているため、リアリティが保たれている、という評価でした。「関守」というオカルトめいた雰囲気の作品も収録されていて、六作それぞれで違う味わいが楽しめる、という受け取り方です。
似たような話が一つもない、これほど質の高い短編集は見たことがない、という強い評価もありました。
見た範囲では、評価が大きく割れる点は出てきませんでした。むしろ六作すべてが高く評価されている点で、感想が一致していました。
やまゆか書房が、収録作それぞれの魅力と、三冠を達成した理由を詳しく語っています(再生回数は2026年9月時点)。
この作品について語っている動画は、探した範囲では多くありませんでした。ここでは確かに読んだうえで話されているものを参考にしています。