休職中の刑事・本間俊介は、遠い親戚の男から、婚約者の関根彰子が突然姿を消したので探してほしい、と頼まれます。調べていくと、彼女が過去に自己破産していたこと、そしてそれ以上の秘密を隠していたことが分かってきます。クレジットカードや消費者金融の借金が社会問題になった時代を背景にしたミステリーです。
宮部みゆきさんの代表作のひとつとして、長く読まれてきた本です。描写が細やかで、人物の造形がすばらしい、という感想が並びます。借金に追いつめられていく人の姿が胸に迫った、という声も多くありました。最後の場面の余韻がいい、という人が目立ちます。
前半は人探しの地道な調査が続くので、長く感じた人がいます。発表から30年以上がたち、社会の背景が今とは違うと感じる人もいました。真相をすべて説明しきらない終わり方には、物足りなさを感じた人と、そこがいいという人がいます。
ブクログでは4万6,000人以上が本棚に登録し、3,700件を超える感想が寄せられています。山本周五郎賞の受賞作の中でも、とくに多くの人に読まれている一冊です。
受賞作・回・年は新潮社の「山本周五郎賞 過去の受賞作」によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。