精神科の閉鎖病棟で暮らす患者たちの日々を描いた群像劇です。それぞれが重い過去を抱えながら、病院の中で人間らしく生きようとしています。著者の帚木蓬生さんは、精神科医でもあります。
患者たちにも純粋な心がある、とあらためて気づかされた、という感想が多い本です。淡々としていながら温かく、希望を感じさせる語りだ、という声も並びました。最後は涙が止まらなかった、という人が目立ちます。秀丸からの手紙と、その返事の場面をあげる人も多くいました。
登場人物が多く、淡々とした語りなので、一人ひとりの個性がつかみにくかった人もいます。事件は起きますがミステリーではないので、謎解きを期待すると物足りないかもしれません。1999年と2019年の2度、映画になっています。
ブクログでは6,500人以上が本棚に登録し、700件を超える感想が寄せられています。
受賞作・回・年は新潮社の「山本周五郎賞 過去の受賞作」によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。