病院に搬送されてきた1体の身元不明の遺体。調べてみるとそれが医師・武田自身と瓜二つだった——そんな衝撃的な出だしから始まる医療ミステリーです。彼はなぜ死んだのか、自分との関係は何なのか。武田は同僚の医師・白崎とともに、自らのルーツをたどる調査を始めます。過去と現在が交錯する本格ミステリーとして、第34回鮎川哲也賞を受賞した作品です。
医師としての知識を武器に、感情を表に出さず論理的に推理していく相棒・白崎の描き方がかっこいい、という感想を多く見かけました。作中で語られる「恐怖の分解」(暗闇そのものへの恐れ、幽霊への恐れ、対象そのものへの恐れという3つの要素に分ける考え方)や、SNSでの「正義中毒」といった小さなエピソードが、ミステリーの本筋以外でも学びになった、という声もありました。
鮎川哲也賞は最終選考が3名だけという厳しい賞で、回によっては受賞作なしの年もあるほど狭き門だと紹介されていました。医師である著者だからこそ書ける医療現場のリアルさが、読み応えを一段と高めている、という評価が中心でした。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、医療の専門知識に裏打ちされたリアリティと、意外な結末への評価が中心でした。
『禁忌の子』はAudibleの聴き放題対象で、再生時間は11時間33分です(2026年9月時点。対象は入れ替わることがあります)。
ナレーターは浅井晴美さん。愛知県出身のフリー声優・ナレーターで、1972年生まれです。アニメや洋画の吹き替えのほか、近年はオーディオブックの朗読で高い評価を得ていて、東川篤哉『殺意は必ず三度ある』など数多くの作品の朗読を手がけています。
いちばん見られているのは、テレ東BIZ ダイジェストの著者インタビューで、現役医師である山口未桜さん本人が執筆の裏話を語っています。
本の感想では、おで塾本要約の読書感想が、あらすじから学びまで詳しくまとめています。
このほか、アオキケンヂ事務所のブックレビューも見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。