2024年本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』の続編で、2年連続の本屋大賞受賞なるかと話題になった作品です(『成瀬は天下を取りにいく』の作品ページはこちら)。前作と同じく、誰も突き詰められない破天荒な女子高生・成瀬あかりを、5つの短編それぞれ違う視点人物から描く連作形式になっています。
第1話は、幼なじみの島崎と成瀬が組む漫才コンビ「ゼゼカラ」のファンである小学生の女の子の視点、第2話は成瀬の父親の視点、第3話は近所のスーパーにクレームをつける「クレーマー」の視点、第4話は滋賀観光大使を目指す成瀬と女子大生の視点、最終話は幼なじみ島崎の視点——というように、成瀬を取り巻く人々それぞれの日常に、成瀬というフィルターを通した気づきが差し込まれていく構成です。前作の良さを失わずに、より多様な登場人物を巻き込みながら成長していく続編だ、という評価をよく見かけました。
舞台は前作に続いて滋賀県大津市で、実在する地名や、かつてあった西武大津店などが登場します。地元を知る人ほど「あの場所が出てくる」と楽しめる、というご当地小説としての読まれ方もされていました。自分らしさを貫きながら他者を受け入れる成瀬の姿勢に「何になるかよりも何をするか」という言葉が印象的だった、という感想も見かけました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、前作からのトーンを保ちながら多様な視点を加えた構成を評価する声が中心でした。
『成瀬は信じた道をいく』はAudibleの聴き放題対象で、再生時間は4時間53分です(2026年9月時点。対象は入れ替わることがあります)。
ナレーターは鳴瀬まみさん。アーツビジョン所属の声優で、物語の舞台と同じ滋賀県出身です。海外ドラマの吹き替えを多く手がけていて、成瀬シリーズとの縁も深く、別の配信サービスの声優12名によるドラマ形式版では、本作『成瀬は信じた道をいく』で成瀬の母・美貴子役を演じています(前作『成瀬は天下を取りにいく』の作品ページに詳しい経歴を載せています)。
いちばん見られているのは、週末ガチ勢44歳サラリーマンの副業VLOGの完全解説で、5話それぞれの内容と魅力が詳しく語られています。
このほか、本のある時間の考察動画も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。