いくつかのYouTubeの感想を見ましたが、この本はまず分量の話から始まる人がとても多いです。文庫で上下巻あわせて950ページ近くあり、「読むのに時間がかかることを覚悟して挑んだ」という人がほとんどでした。それでも「ページをめくる手が止まらなかった」「文字から音が溢れ出てくるような感覚があった」と、長さを感じさせない読みやすさを口にする人が目立ちます。
舞台は国際ピアノコンクール。ピアノを持たない天才少年、幼い頃に才能を絶たれてピアノをやめていた元天才少女、家庭を持つ会社員ピアニスト、完璧な技術を持つ優勝候補という、境遇のまったく違う4人が競い合う群像劇です。「王道の少年漫画を読んでいるようなワクワク感がある」という感想が印象的でした。
小説なのに音が聞こえてくるような文章だ、という感想もよく見かけました。演奏シーンの描写を読んでいると、実際に音楽が流れているような感覚になる、という言い方をする人が複数いました。
直木賞と本屋大賞のダブル受賞という珍しい組み合わせにも触れている人が多く、エンタメ性と文学性の両方が評価された作品だという受け止め方が一般的でした。
| 論点 | 一方 | もう一方 |
|---|---|---|
| 分量 | 長さを感じさせない読みやすさ | 読み切るのにまとまった時間が必要 |
| ジャンル | 音楽小説として純粋に楽しめる | 少しホラー的な緊張感のある場面もあり、苦手な人には注意が必要 |
見た範囲で、作品へのはっきりした否定は見つかりませんでした。
本屋大賞の受賞作は毎年ひと通り読んでいます。ページ数が多い分、腰を据えて読む時間が要りますが、演奏シーンの描写に引き込まれる作品だと思います。
『蜜蜂と遠雷』はAudibleの聴き放題対象です(2026年9月時点。対象は入れ替わることがあります)。上下巻でそれぞれ10時間半前後あります。
ナレーターは島﨑信長さんと佐倉綾音さんです。島﨑さんは青二プロダクション所属の声優で、『Free!』の七瀬遙役、『デート・ア・ライブ』の五河士道役、『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のユージオ役、『呪術廻戦』の真人役などで知られています。佐倉さんも同じく青二プロダクション所属で、『五等分の花嫁』の中野四葉役、『僕のヒーローアカデミア』の麗日お茶子役、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の一色いろは役などで知られる声優です。
本屋大賞の受賞作でAudibleにあるものの一覧は、ブログ「あの空の下」の本屋大賞の受賞作、Audibleで聴けるのは14作品にまとめています。
いちばん見られているのは、映画化のときの東宝MOVIEチャンネルの本予告で、80万回以上再生されています。本の感想では、文学YouTuberベルさんの書評がよく見られています。
このほか、みつきbooks、なっぴチャンネル、三宅書店の三宅香帆さんの回の感想も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。