
「堪忍袋の緒」「舌鼓」「大風呂敷」「転ばぬ先の杖」——よく耳にするけれど、一度として現物を見たことがないものたち。そんな慣用句の中にしか存在しない「もの」を、架空の通販カタログのように取り寄せて紹介する、という遊び心満載の一冊です。ないものを「あります」と言って紹介する商品カタログ、というタイトルからしてすでに矛盾しているところが面白い、という声をよく見かけました。
もともと2005年前後に刊行された作品で、文庫化にあたって新しい「商品」が追加されているそうです。2025年本屋大賞の発掘部門「超発掘本!」に選ばれ、三省堂書店東京の書店員が推薦したことがきっかけで、あらためて注目を集めました。日常づかいの言葉の中に、こんなにも「ないもの」が潜んでいたのかと気づかされる、盲点をつく名著だ、という紹介もありました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、言葉遊びとしての発想の面白さを評価する声が中心でした。
このページは、読書サロン朋来堂の著者・吉田篤弘さんについて語る動画を参考にまとめました(再生回数は2026年9月時点)。