平成3年、神奈川県で同じ日に2件の幼児誘拐事件が起こります。1件は無事保護されましたが、もう1件は身代金の受け渡しに失敗し、誘拐された子は消息不明になってしまいます。しかし4年後、その子はなぜか親族のもとに戻ってきます。空白の4年間に何があったのかが分からないまま30年が経ち、当時誘拐された子が今は写実画の画家として活躍していることを暴露する記事が出回る——そんな重層的な出だしから物語が動き出します。
物語の中心となるのは、当時最前線で捜査にあたった刑事・中澤と、ガンダムのプラモデル(ガンプラ)をきっかけに中澤と仲良くなった新聞記者の門田次郎です。中澤は誘拐事件当日、家族旅行中に呼び戻されて捜査に加わり、不安がる家族の前ではベテランのように振る舞う、プロ意識の高い人物として描かれていて、その姿勢に感銘を受けた、という感想を見かけました。中澤が事件を解決できないまま亡くなってしまうことをきっかけに、門田が真相を追い始めます。
刑事や新聞記者という、プライベートがほとんどない過酷な職業のリアルな描写も印象的だった、という声がありました。共通の趣味であるガンプラが、立場の異なる2人を強く結びつけていく様子も見どころとして語られていました。西島秀俊さん・広瀬すずさん出演で映画化もされています。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、誘拐事件の謎解きと、刑事・記者・画家それぞれの人生が交差する構成の両方を評価する声が中心でした。
『存在のすべてを』はAudibleの聴き放題対象で、再生時間は18時間58分です(2026年9月時点。対象は入れ替わることがあります)。
ナレーターは蒼木智大さん。栃木県出身で、舞台・映画・ナレーション・アニメ・ゲームと幅広く活動する俳優・語り手です。自ら「話芸写」と称し、映画『Z〜果てなき希望〜』(平喜弘役)などに出演しています。
いちばん見られているのは、おで塾本要約の読書感想で、刑事と新聞記者それぞれの人生の重みが詳しく語られています。
このほか、AERA dot.チャンネル【朝日新聞出版】のプロモーション・ビデオ、述ベルの紹介も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。