主人公は「小川さん」という小説家。高校の同級生たちとの飲み会や日常の出来事を通して、青山の怪しげな占い師、80億円を動かすトレーダー、偽物のロレックスを巻く人物など、様々な人たちと出会っていく連作短編集です。表題作「君が手にするはずだった黄金について」では、「何者かになりたい」という思いにとらわれた高校の同級生・片桐が、詐欺行為に手を染めていく姿が描かれています。
著者自身に近い人物を主人公に据えた作品で、才能に焦がれる作家が自分自身を主人公に描くのは「承認欲求のなれの果て」だ、という帯の言葉が印象的だった、という感想を見かけました。登場人物の情報が文章のあちこちに散りばめられていて、まとめて紹介される場面が少ないため、読み進めながら頭の中で情報をつなぎ合わせていく必要がある、という読み方の難しさを語る声もありました。小説を書くという仕事そのものへの考察や、詐欺の手口についても学びがあった、という感想もありました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、著者自身を投影した主人公の設定と、承認欲求・虚栄心というテーマの鋭さを評価する声が中心でした。
いちばん見られているのは、TBS CROSS DIG with Bloombergの著者インタビューで、27万回以上再生されています。
本の感想では、おで塾本要約の読書感想、読書サロン朋来堂の魅力を語る動画も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。