2023年本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』の続編にあたる短編集です(『汝、星のごとく』の作品ページはこちら)。「春に研ぐ」「星を編む」「波を渡る」の3章で構成されていて、それぞれ前作では描ききれなかった周辺の登場人物たちの視点から、様々な形の愛が掘り下げられています。前作を読んでから本作を読むと、なんとなくもやっとしていた部分がすべて腑に落ちる、という感想を多く見かけました。
前作『汝、星のごとく』は読んだ直後の印象だけだと「不倫に加担する周りの人たちの話」のように単純化して語られがちだったけれど、本作を読むとその見方が大きく覆される、という声もありました。燃えるような激しい恋だけでなく、決して手の届かない相手を見つめ続ける切ない愛や、大切な誰かの幸せを静かに支え続ける見守る愛など、愛の形が一つではないことを丁寧に描いている、という評価が目立ちました。世間一般の幸せの定義ではなく、自分にとっての本当の幸せとは何かを問いかける物語だ、という読み解きも見かけました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、前作を補完する構成と、多様な愛の形を丁寧に描いた点を評価する声が中心でした。
『星を編む』はAudibleの聴き放題対象で、再生時間は11時間1分です(2026年9月時点。対象は入れ替わることがあります)。
ナレーターは柚木尚子さんと岩崎了さんの二人体制です。柚木さんは前作『汝、星のごとく』でも暁海パートを担当していて、ケンユウオフィス所属、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のブルーベル・ユノア役などで知られています。岩崎さんは2026年本屋大賞『イン・ザ・メガチャーチ』でも朗読を担当していて、アーツビジョン所属、『僕のヒーローアカデミア』の敵〈ヴィラン〉連合・スピナー役などで知られています。
いちばん見られているのは、いわた書店のいわたまの読了レビューで、前作との読み方の違いや構成が詳しく語られています。
このほか、synapsoulの解説動画も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。