「お嬢」と呼ばれていた与党の女性議員・朝沼侑子が亡くなります。自殺か、それとも誰かに追いこまれたのか。政治部の女性記者、野党の女性議員、秘書、地方議員と、章ごとに語り手を替えながら真相に近づいていく構成です。
政治の世界で女性が置かれる立場をリアルに描いている、という感想が目立ちます。どろどろした世界なのに読後感はさわやかだった、という声も多く、語り手が替わるたびに人物の見え方が変わるところを楽しんだ人がいました。最後の展開は予想できなかった、映像で見てみたい、という感想もあります。
謎解きの決着より、政治の問題の決着が前に出ているので、ミステリーとしてのすっきり感が薄い、と感じた人がいます。終盤の展開に無理がある、という指摘もありました。政治に詳しくなくても読めた、という声が多く、専門知識の心配はあまり要らないようです。
ブクログでは5,800人以上が本棚に登録し、520件を超える感想が寄せられています。
受賞作・回・年は新潮社の「山本周五郎賞 過去の受賞作」によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。