加賀恭一郎シリーズの第八弾にあたる作品です。紹介している人は、東野圭吾さんの数ある作品の中でも、現時点で個人的に一番好きな一作だと語っていました。
主人公の刑事・加賀恭一郎は、地道な捜査を徹底的に積み重ね、じわじわと犯人を追い詰めていくスタイルが持ち味です。本作は「このミステリーがすごい!」国内編と週刊文春ミステリーベスト10の両方で1位を獲得していて、年末のミステリーランキングで一つでも1位を取ることが難しい中、二冠を達成したことのすごさが語られていました。
舞台は日本橋・人形町。着任したばかりの加賀の前で、一人の女性が殺害される事件が起こります。被害者は翻訳の仕事をしながら一人暮らしをしていた三井峯子という女性。事件現場に残された、わさび入りの人形焼や、新品のキッチンばさみといった、一見事件とは無関係に見える手がかりを追いながら、加賀は日本橋の老舗の人々——煎餅屋、瀬戸物屋、時計屋など——を訪ね歩いていきます。江戸情緒の残る土地に暮らす人々の商売人・職人らしい気風が、丁寧に描かれている、という紹介でした。
紹介者は本作を何度も読み返していて、そのたびに新しい発見があると語っていました。「事件って、心が傷つけられた人がいるのなら、その人だって被害者だ。そういう被害者を救う手立てを探し出すのも刑事の役目です」という加賀のセリフが、とくに印象に残っている、と紹介されていました。
見た範囲では、評価が大きく割れる点は出てきませんでした。加賀恭一郎シリーズの他の作品を読んでいるかどうかで、キャラクターへの愛着の深さは変わりそうです。
いちばん見られているのは、ミステリー文学の本棚の紹介で、日本橋という舞台の魅力から、何度も読み返したくなる加賀恭一郎というキャラクターの奥深さまで、詳しく語られています(再生回数は2026年9月時点)。