神奈川県警本部の管理官だった巻島史彦は、誘拐事件の捜査ミスの責任を押しつけられ、上層部の指示に従って会見で過失を認めなかったことから、マスコミの激しい攻撃を受け、地方の署へ左遷されてしまいます。6年後、「バッドマン」を名乗る犯人による連続幼児誘拐殺人事件の捜査が難航するなか、警察やマスコミを愚弄するメッセージを送りつける犯人への世間の怒りが、警察への非難として噴き出していく——そんな緊迫した状況から物語が動き出す、という紹介がされていました。
事態に危機感を抱いた県警上層部は、捜査責任者がマスコミを通じて情報を求めるだけでなく、犯人自身に直接呼びかける「劇場型捜査」という起死回生の策に出ます。その責任者として呼び戻されるのが巻島でした。巻島がニュース番組に出演し、犯人に同情するかのような発言をしてメッセージを引き出そうとする場面が、この作品の大きな見どころとして紹介されていました。
数百通もの「バッドマンからの手紙」が寄せられるものの、犯人しか知り得ない情報を記した手紙は一通もなく、世論はむしろ犯人を英雄視する風潮に傾いていき、巻島は捜査本部内でも孤立していく——そうした苦しい展開のなかで、ついに本物と思われる手紙が届き、物語は思わぬ方向へ進んでいく、という筋書きが紹介されていました。
見た範囲では、複数の受け止め方を比較できるだけの材料は集められなかった。マスコミと警察、世論の関係をリアルに描いた社会派サスペンスとして読むか、巻島個人の再起の物語として読むかで、印象は変わりそうです。
宇宙のすべての知識 プリンシピアが、事件の構造と、映画化に至る経緯まで詳しく紹介しています(再生回数は2026年9月時点)。この作品について語っている動画は、探した範囲では多くありませんでした。