
50歳を目前にした主人公の男性が、若年性アルツハイマー病を発症し、少しずつ記憶を失っていく物語です。読書会形式で紹介している人は、著者の別作品『誘拐ラプソディー』と同じ作者だと知り、あのコメディー色の強い作風がこの重いテーマをどう扱うのか、興味を持って読んだと語っていました。
物語の冒頭で主人公が記憶検査を受ける場面について、動物・色・道具の名前を挙げさせられ、数分後にもう一度言わせる、という検査内容が紹介されていて、自分でも思わず怖くなった、という感想が語られていました。映画の俳優の名前が出てこない、漢字が書けない、といった日常のささいな物忘れにも、思い当たる節がある読者は多いはずだ、という受け止め方です。
内容自体は非常にシリアスであるにもかかわらず、読み終えたときに悲観的な気持ちにならない、という点が高く評価されていました。ハッピーエンドとは言えない結末でありながら、読者に一筋の希望の光を残してくれる終わり方だ、と紹介されていました。テーマの重さに引きずられすぎない、著者ならではの筆致がこの作品の持ち味だと語られていました。
見た範囲では、はっきりと意見が割れる点は出てきませんでした。著者のコメディー寄りの作風を先に知っているかどうかで、この作品のシリアスさへの驚き方は変わりそうです。
samurainztvが、読書会形式で、記憶検査の場面の怖さや、重いテーマでありながら希望を残す結末の魅力を詳しく紹介しています(再生回数は2026年9月時点)。