自分の針が気になって、人付き合いが苦手なハリネズミが、森の動物たちを家に招こうと思い立ちます。ところが招待状を書いたとたん、「もしクマが来て家を壊したら」「もしカメが来たら」と心配が次々にふくらみ、手紙を出せません。その迷いを短い章で重ねていく、オランダの作家による大人のための寓話です。
「同じように考えてしまう」と自分を重ねた感想が多い本です。ハリネズミの頭の中の心配は誰にでも覚えがあって、ほほえましい、という声が並びます。カメとカタツムリのやりとりが皮肉っぽくて印象に残った、最後の場面に救われた、という人もいました。
評価ははっきり割れています。「もしも」の繰り返しが長く、読んでいていらいらした、退屈だった、という感想も少なくありません。想像の場面ばかりが続き、実際の出来事が最後の短い部分だけなので、物足りなさを感じた人もいます。気持ちが沈んでいるときにそっと読むと、また違って見える本かもしれません。
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