「幽霊の家」「お母さん」「あったかくなんかない」「とんちゃんの幸せ」、そして表題作「デッドエンドの思い出」という、5つの作品からなる短編集です。紹介している人は、生きるということは、時間という大きな川の流れに乗って流されていくことであり、愛とは、その流れに乗った誰かが良くないほうへ行かないように守っていくものなのではないか、と全編を通して感じた、と語っていました。
表題作の「デッドエンドの思い出」は、それ以前の4作品を受けての総集編、あるいは伏線回収のような内容になっている、という紹介がされていました。実家暮らしの主人公・みちゃんは、5歳下の妹と、サンドイッチ店を営む母、真面目で愛情深い会社員の父と、4人で幸せに暮らしていました。大学時代から4年間付き合い、お互いの親への挨拶まで済ませていた婚約者の隆君がいましたが、彼が地方へ転勤してから連絡が途絶えがちになり、しびれを切らしたみちゃんが彼のアパートを訪ねると、浮気相手の女性が出てくる——そんな衝撃的な出来事から物語が動き出していく、という筋書きが紹介されていました。
見た範囲では、複数の受け止め方を比較できるだけの材料は集められなかった。5つの短編それぞれのテーマの重さをどう受け止めるかで、読後感は変わりそうです。
歌書まつりが、収録作品全体を貫く「時間の流れ」というテーマと、表題作の書き出しの部分を詳しく紹介しています(再生回数は2026年9月時点)。この作品について語っている動画は、探した範囲では多くありませんでした。