6つの物語を収めた連作短編集で、表紙のイラストからは温かい話を想像して読み始めたら、いい意味で裏切られた、という感想を見かけました。1作目の「ネオンテトラ」は、子供ができないことをきっかけにモデルの仕事を干されつつある女性が主人公。窓の向こうの家で虐待されている少年に気づき、コンビニで勉強するその子の姿を、自宅で飼っている熱帯魚ネオンテトラに重ねていく展開に強く引き込まれた、という声がありました。50ページほどの短編とは思えない読み応えで、これまで読んだ短編の中でも指折りに面白かった、という評価もありました。
短編どうしが緩やかにつながっている構成も特徴で、ある話に登場した脇役が別の話の主役として現れたり、時系列が前後して読み手をあっと驚かせたりする仕掛けが随所に見られる、という受け止め方が中心でした。兄を殺された女性が犯人に宛てて手紙を書き続ける話や、心と体の性別に揺れを抱える娘が家族の前に現れる話など、家族というテーマを様々な角度から描いている、という感想もありました。
読み進めるほどに予想を裏切られる展開が続き、どんでん返しがありながらも読み終えたあとにしみじみと感動する、そんな不思議な読み味を持つ短編集として評価されていました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、短編どうしが緩やかにつながっていく構成の巧みさと、予想を裏切る展開の完成度を評価する声が中心でした。
いちばん見られているのは、シャブリチャンネルの紹介動画で、収録作「ネオンテトラ」の読みどころが詳しく語られています。
このほか、書評動画も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。