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赤と青とエスキース

赤と青とエスキース

青山美智子 著 / ヒューマン

一枚の絵が時代や国を超えて人をつなぐ。青山美智子が描く「縁」の感動作。

読者の受け止め方

日本の大学に通う礼は、1年間の交換留学でオーストラリアに来ていました。周囲になじめずにいたある日、バーベキューで出会った日系人のブーと付き合うようになりますが、礼が日本へ帰るまでの1年間という期限付きの恋でした。やがてブーの友人である画家のジャックに絵のモデルを頼まれ、礼の絵を描く約束をした日、ジャックにあるひらめきが降りてくる——という第1章から、まず恋愛小説としての美しさに引き込まれた、という感想を見かけました。

第2章では場面が一転、額縁職人の話になります。「エスキース」というタイトルの絵に合う額縁を作る、熱のこもった職人の物語で、第1章の続きを期待していた読者は面食らいながらも、また違う魅力に引き込まれた、という声がありました。続く第3章も漫画家の師弟の物語と、一見バラバラに見える短編が並びますが、どの物語にも「エスキース」という1枚の絵がそっと関わってくることに気づく仕掛けが用意されています。

全5章を読み終えたとき、それぞれ無関係に見えた物語がひとつにつながり、最初の恋の行方まで丁寧に回収されていく構成に、思わず涙があふれた、という受け止め方が中心でした。タイトルにある「赤」と「青」は、主人公が着ていた服の色や贈り物の色として作中に繰り返し現れ、慎重で冷静な性格の中に情熱を秘めた主人公自身の二面性を象徴している、という読み解きも見かけました。

分かれる点

とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、5つの短編が1枚の絵を通してつながっていく仕掛けの完成度を評価する声が中心でした。

著者が語っていること

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こんなところでも紹介されています

いちばん見られているのは、YUSE PHP研究所の解説動画で、タイトルに込められた「赤」と「青」の意味について詳しく語られています。

このほか、紹介動画も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。

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