東京のアパレルショップで働いていた32歳の都(みやこ)は、若年性更年期障害を患う母親の介護のため仕事を辞め、茨城の実家に戻ります。アウトレットモールで契約社員として働きながら、同じモール内の回転寿司店で働く中卒の青年・貫一と知り合い、付き合うようになりました。母親の介護、不安定な雇用、そして結婚を見据えられない貫一との関係——積み重なる不安の中で都がたどり着く人生の選択を描いた物語です。元ヤンキーながら本をよく読みボランティアもする貫一というキャラクターの意外な一面に、まず引き込まれた、という感想を見かけました。
都と貫一の付き合い方をめぐって、友人たちの間で賛否が分かれる場面がとてもリアルに感じられた、という声もありました。恋愛というより、お互いに「今必要な人」として何となく付き合っているような2人の関係は、貫一が無免許運転で逮捕されたことをきっかけに揺らいでいきます。都が将来への不安から貫一を人生の支えとして頼っていたことに、自分自身で気づいていく過程が丁寧に描かれている、という受け止め方が中心でした。
タイトルの「自転しながら公転する」は、人それぞれが自分の人生を保ちながら(自転)、周りの人間関係や環境に大きく左右されて生きている(公転)ことを表しているのではないか、という読み解きもありました。「幸せにならなきゃと思い詰めると、ちょっとの不幸も許せなくなる。少しぐらい不幸でいい」というエピローグの言葉に、理想を追い求めるだけでなく、現実を受け入れた先にある幸せの形を考えさせられた、という感想も見かけました。
都と貫一の関係の描き方については、感想が分かれていました。プロローグとエピローグの仕掛けが物語をより印象的にしているという評価がある一方、それらがなければもっと都の心情が素直に伝わったのではという声もありました。
いちばん見られているのは、あらすじ・感想動画で、都と貫一それぞれの人物像と物語の構成が詳しく語られています。
このほか、女子大生による共感度の高い感想動画も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。