「1ヶ月後、小惑星が衝突し地球は滅びる」——そんな人類滅亡が突然宣言された世界を舞台に、学校でいじめを受ける勇気、人を殺したヤクザの神馬、恋人に裏切られた静香など、これまでの人生をうまく生きられなかった4人の物語が連作短編の形で描かれます。それぞれの物語が「シャングリラ」「パーフェクトワールド」「エルドラド」「今わの際」という章題を持ち、荒廃していく世界の中で、最後の時までどう生きるかを見つめる構成に、一気に引き込まれた、という感想を見かけました。
希望も絶望も、善も悪も、バランスよく描かれていて、単に希望を描くだけできれいごとにまとまっていない点が印象的だった、という受け止め方が中心でした。もし自分が同じ状況に置かれたら何をするだろうか、と考えさせられる読書体験だった、という声もありました。「シャングリラ」という言葉は、もともとイギリスの小説家ジェームズ・ヒルトンの作品『失われた地平線』に登場する理想郷の名称に由来していて、一般に理想郷そのものを指す言葉として使われていることも紹介されていました。
滅亡というテーマの重さに反して、押しつけがましさのない読みやすい文章で、するすると物語が入ってくる、という評価も多く見かけました。読み終えたときに、自分だったらどう生きるかを問いかけられる、そんな余韻を残す作品として受け止められていました。
とくにはっきり分かれる点は見当たりませんでした。見た範囲では、人類滅亡という極限状況の中で希望と絶望の両方を丁寧に描く構成を評価する声が中心でした。
いちばん見られているのは、書評動画で、4話それぞれの主人公とテーマの構成が詳しく語られています。
このほか、ブックレビュー動画も見て、このページをまとめました(再生回数は2026年9月時点)。