京都を舞台に、人間と狸、そして天狗が入り乱れる、賑やかな物語です。主人公は、狸の一族「下鴨家」の三男・矢三郎。家訓は「面白きことは良きことなり」。真面目とは言えない、どこか放蕩者の匂いがする人物ですが、自由奔放に気ままに暮らしています。
紹介している人は、登場人物の紹介から丁寧に語っていました。長男の矢一郎は真面目だけれど不器用なところがあり、次男の矢二郎は何かの事情でカエルの姿に変えられたまま作中の大半を過ごしています。末っ子の矢四郎はまだ幼い。彼らの父の恩師にあたる天狗や、金角銀角という名前だけは強そうな二人組、弁天さんという元人間の女性なども登場し、あわせて八〜九人ほどの登場人物が、狸の一族の存亡をかけた策謀劇を繰り広げていく、という紹介でした。
作中には「金曜倶楽部」という、狸鍋を食べる会が登場し、矢三郎自身がその鍋にされそうになる場面もある、と紹介されていました。深刻になりそうな展開でありながら、著者らしい軽妙な作風のおかげで、あまり重苦しくならずに楽しく読み進められる、という評価が語られていました。
見た範囲では、はっきりと意見が割れる点は出てきませんでした。軽妙な文体と、狸が鍋にされかけるというシリアスな展開のギャップをどう受け止めるかで、印象は変わりそうです。
プラスアルファの書斎が、狸の一族の家族構成から、狸鍋の会をめぐる緊迫した展開まで、詳しく紹介しています(再生回数は2026年9月時点)。