会社員のマルオと、編集者のヒカルは恋人どうし。マルオの幼なじみで小説家の菊江、会社員ののぞみ、美容師のたま代。気の合う仲間たちが、夏にみんなでキャンプに行こう、と約束します。その約束をめぐる、なんでもない日々の話です。
日常のちょっとした瞬間の切り取り方が繊細だ、という感想が見られます。淡々としているのに、ユーモアと切なさがほどよく混じっている。登場人物どうしの、近すぎず遠すぎない距離感がいい、という声もありました。「うすいカルピスみたいな本」と表現した人もいて、その薄さを心地よく感じるかどうかが分かれ目のようです。
盛り上がりや劇的な展開がない、という声は多めです。小説としての新しさを感じなかった、という人もいました。夏の午後に、友だちとのおしゃべりを聞くような気持ちで読むのが合っていそうです。
ブクログに感想が寄せられています。第122回は、玄月『蔭の棲みか』との同時受賞でした。
受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。