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新人の純文学に贈られる賞
きれぎれ

きれぎれ

町田康 著 / 文學界

働くのが嫌いで、金に困っている絵描きの「俺」の日々を、勢いのある語りで描いた作品です。

読者の受け止め方

売れない画家の「俺」が、とめどなくしゃべり続ける一人語りの話です。妄想と現実がどんどん入り交じり、話はあちこちへ飛んでいく。表題作のほかに「人生の聖」が入っています。作者の町田康さんは、パンクロックのミュージシャンとしても知られています。

いちばん多く語られているのは、独特の文体とリズムです。音楽のように言葉が転がっていく文章がくせになる、という声がたくさんあります。何を言っているのか分からないのに、なぜか読むのをやめられない。発想の突飛さと筆の力に圧倒された、という人もいました。

分かれる点

筋が追いにくい、読む人を選ぶ、という声ははっきりあります。わざと古めかしくした言葉づかいに違和感を覚えた人もいました。この文体にはまるかどうかで、まったく違う本になります。気になったら、まず最初の数ページを試してみるのがおすすめです。

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ブクログでは2,500人以上が本棚に登録しています。第123回は、松浦寿輝『花腐し』との同時受賞でした。

受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

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