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作家が選ぶ、エンターテインメント小説の賞
何者

何者

朝井リョウ 著 / 新潮社

就職活動を前にした大学生たちの、SNSでの顔と本音のずれを描いた小説。朝井リョウは、この作品で戦後最年少の直木賞受賞者になりました。

読者の受け止め方

就職活動を控えた大学生の拓人。同居人の光太郎、その元恋人の瑞月、瑞月の留学仲間の理香、理香と暮らす隆良。5人はアパートに集まって就活の対策を始めますが、SNSの投稿や面接での言葉の裏にある本音と自意識が、少しずつ関係をきしませていきます。

とても多くの人に読まれている本で、感想もさまざまです。いちばん多いのは、最後の30ページほどで一気に景色がひっくり返る、という声でした。自分のことを書かれているようで苦しかった、SNSをやっている人ならどこかで思い当たる、という感想も目立ちます。「ダサくてカッコ悪い今の自分の姿で、悪あがきするしかない」という台詞を胸に刻んだ人もいました。

分かれる点

登場人物たちの、人を観察して値踏みするような態度に嫌な気持ちになった、という人もいます。就活を経験していなかったり、ずっと前のことだったりすると、入り込みにくいという声もありました。これから就活を迎える人と、とっくに終えた人とで、読み方がまるで違ってきそうな本です。

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ブクログには3万人以上が本棚に登録しています。映画化もされました。第148回は、安部龍太郎『等伯』との同時受賞でした。

受賞の回・出版社(掲載誌)は日本文学振興会の受賞者一覧によります。感想のまとめは2026-09-27に確認したものです。

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